

【ミニ掛け軸】妖怪351・鈴虫(宮城・栗原市)
【ミニ掛け軸】妖怪351・鈴虫(宮城・栗原市)
¥2,000
なら 手数料無料の 翌月払いでOK
約15cm×30cmのミニ掛け軸。
通常大蛇堂の出店イベントのみの販売ですが、年に一度のミニ掛け軸通販祭り限定で放出!
大きさ比較のためゆずと一緒に撮影しています。
中サイズ以上の掛け軸と異なり、1点ものではありません。サインは直筆です。
【妖怪説明】
宮城県栗原市鶯沢に伝わる。
鶯沢の日向に田の神様があり、いつのころからか鈴がぶらさがっていた。
これがたいへん音の悪い鈴で、誰が行ってもガランガランガランとなんとも聞きにくい音がした。
鈴はみんなに音が悪いと言われるので「ここに参詣に来る人は、どうもうまぐね。もしこれ、よその神社へ行ってさがってたらいいかもしんね」と思って、ガラガラガラところんで袋の金比羅さまにきた。
今度はいいだろうとぶらさがっていたが、やはり音が悪いと言われる。
「どうもこれはうまぐね。鎮守の八幡さまさ行ったら、ほめるやつ一人ぐれあんだろう」と八幡さまにいき、すでに鰐口があったのでそのわきへさがった。しかしやはり
「この鰐口はいいけど、鈴の音悪いのにはおどろいた」と言われてしまう。
こんどは向原のお駒さまに行った。馬の神さまだから、おまいりの人がたくさん来る。一人ぐらいはほめる人がいないかなと思っていたがだれも相手にしない。
「おれは鈴としての価値はねえのかなぁ。しかしこれ、 入の山神さまさ行ったら、山ん中だし、あそこに鈴ねえからいかんべか」
とはるばる細倉鉱山を通って、ずっと遠い山の中の山神さまへ行った。
「今度ぁいいだろう。ここにも鈴あるって、ほめる人もいるだろう」
おまいりの人が来ると
「あ、ここさ鈴さがってる。だれか山神さまさあげたんだべな。これ、いかんべなや」
いかんべなや、と言われたので、こりゃしめたと鈴は思った。しかしガランガランガランと鳴らすと聞けたものではない。しかも方々ガラガラところげて歩いたものだから、なおさら音が悪くなってしまった。
「なんだ、この鈴。こりゃ鈴でねえや。金だらいたたくようなもんだ。こったなもの、だれあげたんだ」
ほかにも来る人来る人、みな音が悪いという。
すっかりしょげてしまった鈴は、もとの田の神さまへ帰ろうとしたところ途中に駒ヶ渕というふかいふかいがあった。
「駒ヶ渕さでも入って、身投げして死ぬかなあ」
行ってみると、近くの観音堂森に観音さまが立っていた。
「観音さま、観音さま。わたしはあんまり音の悪い鈴に生まれついたもんで、この下の駒ヶ渕さ入って死のうと思ってきました。どうぞその前に、お慈悲をもって音がよくなるようにお願いします」
パンパンと、かしわ手をうつ。すると観音様があらわれて言った。
「こりゃ、鈴。そういうふうにがっかりするんでない。もう少しがまんして、生きてみるんだよ。」
「いや、わたしは観音さまの所の崖から落ちて、そして死にます」
「そうか、それまで死にたかったらば」
「はい、死にます」
鈴、やにわに崖にとびおりた。
ガラガラガラガラ、ダッダッダーッと、つぶれて死んでしまった。
見ていた観音さまはため息をつき、その鈴を虫にしてやった。秋になるといい音色でなき人々を喜ばせるくこの虫を、鈴虫という。
鈴虫になって、はじめてその鈴はすくわれた。観音堂には鈴虫がたくさんいたという。
「秋の夜長に瞬く星よ 鈴の音色も煌めいて」
【参考資料】
『宮城県の民話―民話伝承調査報告書―』 宮城県教育委員会
引用:宮城妖怪事典(仮)より
http://blog.livedoor.jp/miyagiyokai/archives/25704067.html
【作品説明】
掛け軸が卓上サイズになって登場です。
大きさ約 幅15cm x 高さ30cmで飾りやすい。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷仕上げ。サインは直筆です。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
紙よりも耐久性がありますがアート作品として取り扱いください。
直射日光や高温多湿な場所に長期間置かないでください。
※台座は付属しません
※「卓上掛け軸」から「ミニ掛け軸」に名称変更しました。
※通常サイズ(約幅30cm x 高さ60cm)との違い
・絵に書き下し文(都々逸)がありません
・説明短冊が付属しません
・ギフトラッピング対象外です
・在庫管理の関係上、バージョン記載をしていません
#ミニ掛け軸
通常大蛇堂の出店イベントのみの販売ですが、年に一度のミニ掛け軸通販祭り限定で放出!
大きさ比較のためゆずと一緒に撮影しています。
中サイズ以上の掛け軸と異なり、1点ものではありません。サインは直筆です。
【妖怪説明】
宮城県栗原市鶯沢に伝わる。
鶯沢の日向に田の神様があり、いつのころからか鈴がぶらさがっていた。
これがたいへん音の悪い鈴で、誰が行ってもガランガランガランとなんとも聞きにくい音がした。
鈴はみんなに音が悪いと言われるので「ここに参詣に来る人は、どうもうまぐね。もしこれ、よその神社へ行ってさがってたらいいかもしんね」と思って、ガラガラガラところんで袋の金比羅さまにきた。
今度はいいだろうとぶらさがっていたが、やはり音が悪いと言われる。
「どうもこれはうまぐね。鎮守の八幡さまさ行ったら、ほめるやつ一人ぐれあんだろう」と八幡さまにいき、すでに鰐口があったのでそのわきへさがった。しかしやはり
「この鰐口はいいけど、鈴の音悪いのにはおどろいた」と言われてしまう。
こんどは向原のお駒さまに行った。馬の神さまだから、おまいりの人がたくさん来る。一人ぐらいはほめる人がいないかなと思っていたがだれも相手にしない。
「おれは鈴としての価値はねえのかなぁ。しかしこれ、 入の山神さまさ行ったら、山ん中だし、あそこに鈴ねえからいかんべか」
とはるばる細倉鉱山を通って、ずっと遠い山の中の山神さまへ行った。
「今度ぁいいだろう。ここにも鈴あるって、ほめる人もいるだろう」
おまいりの人が来ると
「あ、ここさ鈴さがってる。だれか山神さまさあげたんだべな。これ、いかんべなや」
いかんべなや、と言われたので、こりゃしめたと鈴は思った。しかしガランガランガランと鳴らすと聞けたものではない。しかも方々ガラガラところげて歩いたものだから、なおさら音が悪くなってしまった。
「なんだ、この鈴。こりゃ鈴でねえや。金だらいたたくようなもんだ。こったなもの、だれあげたんだ」
ほかにも来る人来る人、みな音が悪いという。
すっかりしょげてしまった鈴は、もとの田の神さまへ帰ろうとしたところ途中に駒ヶ渕というふかいふかいがあった。
「駒ヶ渕さでも入って、身投げして死ぬかなあ」
行ってみると、近くの観音堂森に観音さまが立っていた。
「観音さま、観音さま。わたしはあんまり音の悪い鈴に生まれついたもんで、この下の駒ヶ渕さ入って死のうと思ってきました。どうぞその前に、お慈悲をもって音がよくなるようにお願いします」
パンパンと、かしわ手をうつ。すると観音様があらわれて言った。
「こりゃ、鈴。そういうふうにがっかりするんでない。もう少しがまんして、生きてみるんだよ。」
「いや、わたしは観音さまの所の崖から落ちて、そして死にます」
「そうか、それまで死にたかったらば」
「はい、死にます」
鈴、やにわに崖にとびおりた。
ガラガラガラガラ、ダッダッダーッと、つぶれて死んでしまった。
見ていた観音さまはため息をつき、その鈴を虫にしてやった。秋になるといい音色でなき人々を喜ばせるくこの虫を、鈴虫という。
鈴虫になって、はじめてその鈴はすくわれた。観音堂には鈴虫がたくさんいたという。
「秋の夜長に瞬く星よ 鈴の音色も煌めいて」
【参考資料】
『宮城県の民話―民話伝承調査報告書―』 宮城県教育委員会
引用:宮城妖怪事典(仮)より
http://blog.livedoor.jp/miyagiyokai/archives/25704067.html
【作品説明】
掛け軸が卓上サイズになって登場です。
大きさ約 幅15cm x 高さ30cmで飾りやすい。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷仕上げ。サインは直筆です。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
紙よりも耐久性がありますがアート作品として取り扱いください。
直射日光や高温多湿な場所に長期間置かないでください。
※台座は付属しません
※「卓上掛け軸」から「ミニ掛け軸」に名称変更しました。
※通常サイズ(約幅30cm x 高さ60cm)との違い
・絵に書き下し文(都々逸)がありません
・説明短冊が付属しません
・ギフトラッピング対象外です
・在庫管理の関係上、バージョン記載をしていません
#ミニ掛け軸
大きさ比較画像
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※この商品は海外配送できる商品です。


