約15cm×30cmのミニ掛け軸。
通常大蛇堂の出店イベントのみの販売ですが、年に一度のミニ掛け軸通販祭り限定で放出！
大きさ比較のためゆずと一緒に撮影しています。
中サイズ以上の掛け軸と異なり、１点ものではありません。サインは直筆です。

【制作秘話】
渡辺綱に斬られたので、着物の模様が「綿＋鍋」紋と綱にしました。

【妖怪説明】
酒呑童子の配下としてさまざまに伝わる。
生地は大阪県茨木市、兵庫県尼崎市、新潟県栃尾村などさまざま。

源頼光の四天王の1人、渡辺綱は羅生門で女に化けた茨木童子の腕を切り落として追い払った。
しかし、陰陽師の安倍晴明によると鬼なので仕返しに来るという。そのため腕を唐櫃に入れて封をし７日間は物忌することにした。
7日目の夕方、綱の叔母の真柴が摂津国から会いに来る。真柴は育ての親でもあり、摂津は京都からは遠く、事件が伝わっていなかったので会いにきたという。一度は物忌の最中ということで断るが門の外でひどく嘆くため家にあげてしまう。
真柴に唐櫃の腕を見せると、たちまち茨木童子となって腕をつかみ逃げてしまう。綱は追いかけ、正体を現した茨木童子と戦うが決着はつかず、そのまま鬼は逃げてしまう。

以上は河竹黙阿弥による歌舞伎の『茨木』のもので斬られるのは左腕だが、同じ作者の「戻り橋」では右腕を切られる。

また、大阪府茨木市内の伝説もある。
茨木童子は水尾村に生まれ茨木村に捨てられて床屋に育てられた。ある時客の切り傷をなめたことをきっかけにわざと客に傷をつけ血をなめるようになる。
その後、橋の上から水面に映った自分が鬼の形相であることに気づき酒呑童子の配下となった。

「あの日の血潮が魅入るはこころ　水面にうつりし人ならず」

【参考資料】
『泉州むかし話　第３集』 /『日本怪異妖怪事典 近畿』御田鍬・木下昌美 著
web歌舞伎見物のお供 https://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku/e/a3fd877f127e70684681d5f582b44dc4

【作品説明】
掛け軸が卓上サイズになって登場です。
大きさ約 幅15cm x 高さ30cmで飾りやすい。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷仕上げ。サインは直筆です。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
紙よりも耐久性がありますがアート作品として取り扱いください。
直射日光や高温多湿な場所に長期間置かないでください。

※台座は付属しません
※「卓上掛け軸」から「ミニ掛け軸」に名称変更しました。

※通常サイズ(約幅30cm x 高さ60cm)との違い
・絵に書き下し文(都々逸)がありません
・説明短冊が付属しません
・ギフトラッピング対象外です
・在庫管理の関係上、バージョン記載をしていません

#ミニ掛け軸