













妖怪637・おばけけやき(山梨・笛吹市)
妖怪637・おばけけやき(山梨・笛吹市)
¥5,500
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【妖怪説明】
山梨県東八代郡御坂町(現・笛吹市)に伝わる。
御坂町尾山の四つ辻という場所は、どこからきても必ずここを通らなければならない、名前の通りの四つ辻であり、ここに大きなけやきが生えていた。
見るからに恐ろしそうな古いけやきで幹は岩のように大きく苔が生え、四方に張った枝は巨人の腕のようにごつごつしていた。
そして、少しでも枝を払ったり根をいじめるとたたりで病人が出たり、けがをしたり、あるいは死んでしまうということがあったため、だれ一人かまうものがいなかった。
また、幹に近い大きな枝のひとつだけが鋭く尖っており、この下を通る花嫁さんを背中からひと突きで刺し殺してしまうという。こうしていままでどれだけの花嫁が花嫁衣裳を血に染めて死んでいったかしれない。
そのため村にお嫁にくる人がいなくなってしまい、村人は困っていたがうまい方法が見つからない。そんなある日、村の若者・次郎のところに隣村からお嫁にいってもよいとう話がきたので村中大騒ぎになった。
村長さんをかこんで、村人たちが夜遅くまで相談しているうちに、一人の青年がいい方法を思いつき、婿になる二郎が花嫁とすりかわることになった。その夜から家々からひっそりと斧や鉈を研ぐ音が聞こえた。
婚礼の日、村長さんは羽織袴で村人たちと四辻の木の下で花嫁を出迎えた。
坂の下から鈴の音とともに花嫁をのせた馬がやってくると、空が急に曇り、なまぬるい風がふき、けやきの枝がざわざわと音を立てて揺れだした。
花嫁を乗せた行列がさらに近づくと「ザザーッ」とはげしい音とともに、おばけけやきは巨人のように根元から動きだし、枝先から葉の先までを髪の毛のように逆立てて行列に襲いかかろうとした。すると花嫁になっていた婿の次郎はかつらを放り出し「やい、おばけけやき。ようく見ろ、この姿がわからぬか」と大声で叫んだので、一瞬おばけけやきはたじろいだ。
「それ、いまだっ!」村長さんが合図をすると出迎えの村人も花嫁の行列の中からも隠し持っていた斧や鉈をおばけけやきにいっせいに投げつけた。
その中のひとつの斧が「ぐさり」と木のど真ん中に突き刺さり、どろどろの血が流れ、めりめりと大きな音をたてておばけけやきは真っ二つに引き裂かれた。
みんなは飛び上がって歓声をあげ、村長さんは村人の知恵と勇気をほめたたえた。
そのあとに通ったほんものの花嫁さんは、やはり次郎が化けた花嫁よりいちだんときれいだったという。
「欅陣取る四つ辻むかし 血濡れの花嫁もうおらぬ」
【参考文献】
『みさかの民話』ブランコの会 41p
資料提供:猫化不来
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#笛吹 #けやき #山梨 #山梨妖怪地図肆 #山梨の妖怪展ファイナル
山梨県東八代郡御坂町(現・笛吹市)に伝わる。
御坂町尾山の四つ辻という場所は、どこからきても必ずここを通らなければならない、名前の通りの四つ辻であり、ここに大きなけやきが生えていた。
見るからに恐ろしそうな古いけやきで幹は岩のように大きく苔が生え、四方に張った枝は巨人の腕のようにごつごつしていた。
そして、少しでも枝を払ったり根をいじめるとたたりで病人が出たり、けがをしたり、あるいは死んでしまうということがあったため、だれ一人かまうものがいなかった。
また、幹に近い大きな枝のひとつだけが鋭く尖っており、この下を通る花嫁さんを背中からひと突きで刺し殺してしまうという。こうしていままでどれだけの花嫁が花嫁衣裳を血に染めて死んでいったかしれない。
そのため村にお嫁にくる人がいなくなってしまい、村人は困っていたがうまい方法が見つからない。そんなある日、村の若者・次郎のところに隣村からお嫁にいってもよいとう話がきたので村中大騒ぎになった。
村長さんをかこんで、村人たちが夜遅くまで相談しているうちに、一人の青年がいい方法を思いつき、婿になる二郎が花嫁とすりかわることになった。その夜から家々からひっそりと斧や鉈を研ぐ音が聞こえた。
婚礼の日、村長さんは羽織袴で村人たちと四辻の木の下で花嫁を出迎えた。
坂の下から鈴の音とともに花嫁をのせた馬がやってくると、空が急に曇り、なまぬるい風がふき、けやきの枝がざわざわと音を立てて揺れだした。
花嫁を乗せた行列がさらに近づくと「ザザーッ」とはげしい音とともに、おばけけやきは巨人のように根元から動きだし、枝先から葉の先までを髪の毛のように逆立てて行列に襲いかかろうとした。すると花嫁になっていた婿の次郎はかつらを放り出し「やい、おばけけやき。ようく見ろ、この姿がわからぬか」と大声で叫んだので、一瞬おばけけやきはたじろいだ。
「それ、いまだっ!」村長さんが合図をすると出迎えの村人も花嫁の行列の中からも隠し持っていた斧や鉈をおばけけやきにいっせいに投げつけた。
その中のひとつの斧が「ぐさり」と木のど真ん中に突き刺さり、どろどろの血が流れ、めりめりと大きな音をたてておばけけやきは真っ二つに引き裂かれた。
みんなは飛び上がって歓声をあげ、村長さんは村人の知恵と勇気をほめたたえた。
そのあとに通ったほんものの花嫁さんは、やはり次郎が化けた花嫁よりいちだんときれいだったという。
「欅陣取る四つ辻むかし 血濡れの花嫁もうおらぬ」
【参考文献】
『みさかの民話』ブランコの会 41p
資料提供:猫化不来
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#笛吹 #けやき #山梨 #山梨妖怪地図肆 #山梨の妖怪展ファイナル
モノプリント掛け軸紹介動画
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