










妖怪697・白い首(神奈川・相模原市)
妖怪697・白い首(神奈川・相模原市)
¥5,500
なら 手数料無料の 翌月払いでOK
【創作秘話】
鮭とかまぼこが好きなので着物の柄になっています。
【妖怪説明】
神奈川県相模原市緑区橋本地区に伝わる。
明治20年ごろ、橋本の両国橋に「花むら」というお茶屋があった。
要八さんは自分の店の仕入れと近所の頼まれ物を兼ねて八王子とを往復していた。ご殿峠の上り下りは大変で途中で一休みする時は荷物を調べ直すようにしていたが、時にはかまぼこや鮭がなくなることがあり、荷主にあやまって代金を弁償していた。
これを八王子の問屋の旦那に話すと、帰りに酒と肴、稲荷寿司を乗せてくれた。要八さんは厚くお礼をいって車をひき、峠をのぼりきって一休みした。ところがもらった酒に我慢ができず、峠で呑み始めてしまった。そこへ中年の綺麗な女が通りかかり、ひろげてある寿司をみて恥ずかしそうに「おなかがすいているので、一ついただけませんか」という。旅は道連れ、と寿司を差し出すと女は喜んで食べ、お酌もし、そのうちに踊り始めた。しばらくすると女は酒に酔ったのか要八さんの膝を枕に寝てしまった。役者のような良い女に夢見心地になるも、全く知らない女であることを思いだし気味が悪くなり女の顔や手足をそっとなぜてみた。尻の方へ手をやると堅くて長いものがあったため狐と気づき驚いたが、車の荷物がなくなるのはこの狐のいたずらだと思い、しばって車につんで橋本へ向かい出した。
「花むら」に着き、村人が狐見物でわいわい騒いでも狐は高いびきで、座敷の柱にしばりつけた。要八さんは足を洗うと上機嫌で酒を出して村の衆に峠のことを話して聞かせた。狐が食べた稲荷寿司は米を酒にひたしたものだったので、ひどく酔ったのだろうという。
酔いがさめておきた狐はおしろいのついた首はよいが、口はとがっていてなんともおもしろい女の顔に村人は大笑いした。殺して皮を売ろう、という話を聞いた狐はおどろき、今夜はお酌をするから助けてくれという。逃げるといけないので細い縄で狐の身体をしばり、その端を柱にしばってお酌をさせた。化粧直しをした狐が襟をおろし、おしろいを首筋までつけた姿は美しかった。
狐は上手にお酌をし踊るのでみんながぶがぶ酒を呑んだ。
そうこうするうちにいつのまにか狐がいなくなった。気がつくと縄の先には木の葉が2,3枚あるだけで酔いがさめてみなが騒ぎ始めて気づいてみると、呑んでいた酒は宿場の馬の小便だった。
村の衆は怒って要八さんを狐をしばっていた縄でしばってしまったが、飲み直しの酒を買うことで許してもらった。
村の衆は両国橋上流の精進場で身体を洗ったりうがいをしたのち、また座敷で酒呑みがはじまり夜半までつづいたという。
それから村の衆は、白い首の女はおそろしい、と茶屋遊びをやめ、家で晩酌をやり、翌日早くから稼ぎ平和な宿場にもどった。
要八さんは狐の残した木の葉2枚を神棚にあげて商売の守り神として大切にしたという。
「白さ見惚れる狐の首と 蒲鉾 鮭を好き好み」
【参考文献】
『橋本の昔話』加藤重夫 81p
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#神奈川 #相模原 #狐 #橋本 #相模原の妖怪展
鮭とかまぼこが好きなので着物の柄になっています。
【妖怪説明】
神奈川県相模原市緑区橋本地区に伝わる。
明治20年ごろ、橋本の両国橋に「花むら」というお茶屋があった。
要八さんは自分の店の仕入れと近所の頼まれ物を兼ねて八王子とを往復していた。ご殿峠の上り下りは大変で途中で一休みする時は荷物を調べ直すようにしていたが、時にはかまぼこや鮭がなくなることがあり、荷主にあやまって代金を弁償していた。
これを八王子の問屋の旦那に話すと、帰りに酒と肴、稲荷寿司を乗せてくれた。要八さんは厚くお礼をいって車をひき、峠をのぼりきって一休みした。ところがもらった酒に我慢ができず、峠で呑み始めてしまった。そこへ中年の綺麗な女が通りかかり、ひろげてある寿司をみて恥ずかしそうに「おなかがすいているので、一ついただけませんか」という。旅は道連れ、と寿司を差し出すと女は喜んで食べ、お酌もし、そのうちに踊り始めた。しばらくすると女は酒に酔ったのか要八さんの膝を枕に寝てしまった。役者のような良い女に夢見心地になるも、全く知らない女であることを思いだし気味が悪くなり女の顔や手足をそっとなぜてみた。尻の方へ手をやると堅くて長いものがあったため狐と気づき驚いたが、車の荷物がなくなるのはこの狐のいたずらだと思い、しばって車につんで橋本へ向かい出した。
「花むら」に着き、村人が狐見物でわいわい騒いでも狐は高いびきで、座敷の柱にしばりつけた。要八さんは足を洗うと上機嫌で酒を出して村の衆に峠のことを話して聞かせた。狐が食べた稲荷寿司は米を酒にひたしたものだったので、ひどく酔ったのだろうという。
酔いがさめておきた狐はおしろいのついた首はよいが、口はとがっていてなんともおもしろい女の顔に村人は大笑いした。殺して皮を売ろう、という話を聞いた狐はおどろき、今夜はお酌をするから助けてくれという。逃げるといけないので細い縄で狐の身体をしばり、その端を柱にしばってお酌をさせた。化粧直しをした狐が襟をおろし、おしろいを首筋までつけた姿は美しかった。
狐は上手にお酌をし踊るのでみんながぶがぶ酒を呑んだ。
そうこうするうちにいつのまにか狐がいなくなった。気がつくと縄の先には木の葉が2,3枚あるだけで酔いがさめてみなが騒ぎ始めて気づいてみると、呑んでいた酒は宿場の馬の小便だった。
村の衆は怒って要八さんを狐をしばっていた縄でしばってしまったが、飲み直しの酒を買うことで許してもらった。
村の衆は両国橋上流の精進場で身体を洗ったりうがいをしたのち、また座敷で酒呑みがはじまり夜半までつづいたという。
それから村の衆は、白い首の女はおそろしい、と茶屋遊びをやめ、家で晩酌をやり、翌日早くから稼ぎ平和な宿場にもどった。
要八さんは狐の残した木の葉2枚を神棚にあげて商売の守り神として大切にしたという。
「白さ見惚れる狐の首と 蒲鉾 鮭を好き好み」
【参考文献】
『橋本の昔話』加藤重夫 81p
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#神奈川 #相模原 #狐 #橋本 #相模原の妖怪展
モノプリント掛け軸紹介動画
※この商品は、最短で12月17日(水)にお届けします(お届け先によって、最短到着日に数日追加される場合があります)。
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