










妖怪698・魚つりの上手な小狐(神奈川・相模原市)
妖怪698・魚つりの上手な小狐(神奈川・相模原市)
¥5,500
なら 手数料無料の 翌月払いでOK
【妖怪説明】
神奈川県相模原市緑区橋本に伝わる。
橋本宿によく働く豆腐屋の老夫婦がすんでいた。
朝は暗いうちから豆腐をつくり売りに出て、日によっては売れ残りを夜に村の若い衆に売っていたりしたが、時々油揚げの残りがそっくりなくなっていることがあり、夫婦は珍しくそのことでけんかすることがあった。その後も油揚だけ盗まれるので金物の入れ物にしまうようにした。
長雨で境川が濁った夕方、見慣れない中年の女油揚げを買いに来たのでばあさんは愛想よく売ってやった。梅雨に入りまた川の水が濁り始めるとふたたび女が油揚げを買いに来たが、村の若い衆の予約が入っていたため断ると、女は困ったような顔で帰っていった。
夜になり若い衆が取りに来たのでばあさんは金をもらって仕事場にいくとおどろいた。油揚げの箱がひっくり返り全部盗まれてしまっていた。夫婦は若い衆に事の次第を話してあやまり帰ってもらったが不思議でならなかった。
これを聞いた近所の人が和尚に聞きにいくと、それは狐だという。そして油揚をいれる箱に刃物を入れておくよう教えてくれたので。さっそく店の包丁を箱に入れた。
その数日後の雨の夜。仕事場で大きな音がして犬がほえたような声がした。翌朝みにいくと油揚の箱がひっくりかえり、全部盗まれており、何やら動物の毛と一緒に尾の先のようなものが落ちていた。
おやじさんは和尚の言う通り狐だと思った。
狐のたたりは恐ろしいということを聞いているし、大切な尻尾を切られてかわいそうだと思い夫婦は相談して狐を探すことにしたが山や川の土手を探してもみつからなかった。
秋近いある日の昼頃、山林の凹地に子狐をもった親狐をみた。「あっ、この狐だ」と声をだしてしまったので消えてしまったが、狐のいた辺まで入ってみると近くに横穴があり足跡が残っていた。
それから夫婦は毎日交代で揚からや魚の残りなどをその穴の附近に投げてやるようになった。
そうしているうちに子狐の一匹が夫婦になついてきた。
おやじさんは、その子狐の尾に蚊針をつけてやった。子狐は尾を水の中に流すようにして、右足で水面をひたひととたたき、川にいたハヤを集めて釣りをするようになった。
尾を切られた親狐に変わって子狐が魚をとるのを見て夫婦は安心した。
親狐は雨が降って川の水が汚れると魚がとれないので油揚を買いにきたり盗んだりしたんだな、親が子を思う気持ちは人間と変わらない、と夫婦は語り合った。
そのことがいつか村のひょうばんとなり豆腐屋は繁盛し一生安楽に暮らしたそうだ。
「河川濁りて魚がとれぬ 尾がとれ代わりに子が釣りて」
【参考文献】
『橋本の昔話』加藤重夫 79p
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#神奈川 #相模原 #狐 #橋本 #相模原の妖怪展
神奈川県相模原市緑区橋本に伝わる。
橋本宿によく働く豆腐屋の老夫婦がすんでいた。
朝は暗いうちから豆腐をつくり売りに出て、日によっては売れ残りを夜に村の若い衆に売っていたりしたが、時々油揚げの残りがそっくりなくなっていることがあり、夫婦は珍しくそのことでけんかすることがあった。その後も油揚だけ盗まれるので金物の入れ物にしまうようにした。
長雨で境川が濁った夕方、見慣れない中年の女油揚げを買いに来たのでばあさんは愛想よく売ってやった。梅雨に入りまた川の水が濁り始めるとふたたび女が油揚げを買いに来たが、村の若い衆の予約が入っていたため断ると、女は困ったような顔で帰っていった。
夜になり若い衆が取りに来たのでばあさんは金をもらって仕事場にいくとおどろいた。油揚げの箱がひっくり返り全部盗まれてしまっていた。夫婦は若い衆に事の次第を話してあやまり帰ってもらったが不思議でならなかった。
これを聞いた近所の人が和尚に聞きにいくと、それは狐だという。そして油揚をいれる箱に刃物を入れておくよう教えてくれたので。さっそく店の包丁を箱に入れた。
その数日後の雨の夜。仕事場で大きな音がして犬がほえたような声がした。翌朝みにいくと油揚の箱がひっくりかえり、全部盗まれており、何やら動物の毛と一緒に尾の先のようなものが落ちていた。
おやじさんは和尚の言う通り狐だと思った。
狐のたたりは恐ろしいということを聞いているし、大切な尻尾を切られてかわいそうだと思い夫婦は相談して狐を探すことにしたが山や川の土手を探してもみつからなかった。
秋近いある日の昼頃、山林の凹地に子狐をもった親狐をみた。「あっ、この狐だ」と声をだしてしまったので消えてしまったが、狐のいた辺まで入ってみると近くに横穴があり足跡が残っていた。
それから夫婦は毎日交代で揚からや魚の残りなどをその穴の附近に投げてやるようになった。
そうしているうちに子狐の一匹が夫婦になついてきた。
おやじさんは、その子狐の尾に蚊針をつけてやった。子狐は尾を水の中に流すようにして、右足で水面をひたひととたたき、川にいたハヤを集めて釣りをするようになった。
尾を切られた親狐に変わって子狐が魚をとるのを見て夫婦は安心した。
親狐は雨が降って川の水が汚れると魚がとれないので油揚を買いにきたり盗んだりしたんだな、親が子を思う気持ちは人間と変わらない、と夫婦は語り合った。
そのことがいつか村のひょうばんとなり豆腐屋は繁盛し一生安楽に暮らしたそうだ。
「河川濁りて魚がとれぬ 尾がとれ代わりに子が釣りて」
【参考文献】
『橋本の昔話』加藤重夫 79p
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#神奈川 #相模原 #狐 #橋本 #相模原の妖怪展
モノプリント掛け軸紹介動画
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