

【ミニ掛け軸】妖怪436・にょうら姫(静岡・浜松市)
【ミニ掛け軸】妖怪436・にょうら姫(静岡・浜松市)
¥2,000
なら 手数料無料の 翌月払いでOK
約15cm×30cmのミニ掛け軸。
通常大蛇堂の出店イベントのみの販売ですが、年に一度のミニ掛け軸通販祭り限定で放出!
大きさ比較のためゆずと一緒に撮影しています。
中サイズ以上の掛け軸と異なり、1点ものではありません。サインは直筆です。
【妖怪説明】
静岡県浜松市天竜区龍山町に伝わる。
天竜川の中流の山を登りつめたところに「じょうのこし」というところがあり、そこにおじいさんが山小屋を作って一人で山仕事をしていた。
秋もすっかり深まったころ、冬に使うたきぎを麓の村まで運ぶため、朝薄暗いうちから日が暮れるまで働いていた。
北風が吹きはじめたある夜のこと、おじいさんがついうとうとしていると、トントン、トントンと表の戸を叩く音がする。夜更けなので狐か狸のいたずらだと思ってまた横になりかけたとき
「ここを、あけてくださいまし」と声をがする。
戸をあけると美しい娘が立っており
「道のまよってこまっております。どうぞ火にあたらせてくださいませ」
と震えて言い、その場にうずくまってしまった。
おじいさんは一瞬、気味悪さが走り抜けたが招き入れ、残っていたぞうすいを与えた。
「ごちそうさまでした。おかげでからだもすっかりあたたまりました。お礼に、めずらしいものをお見せいたしとうございます。」
娘はヒョウタンを取り出し、目の前でひとふりした。
すると中から、豆つぶほどの雑兵やら大将やらがぞろぞろと出てきた。
「今から、関ヶ原の戦いのようすをお見せいたしましょう」
むすめは、兵隊をろばたにならべ、歌うように説明をはじめた。
「慶長五年九月十五日石田三成を大将とする西軍八万は〜〜〜」
兵隊たちは娘にあやつられ戦いをはじめ、おじいさんは時の経つのを忘れ見入っていた。
やがて東軍の大勝利となり兵隊はまたヒョウタンに戻った。
「こりゃあ、ふしぎなものを見せてもらった。ところでむすめさん。あんたはいったいどなたさまだね。」
「わたしは、にょうらひめと申す者でございます。今夜のことは、だれにも話してはなりませんぞ」
むすめはお礼の言葉を何度ものべ、出て行ってしまった。
おじいさんはほっぺをたたいてみたが夢ではないようだ。ふしぎな気持ちが去ると、怖さが身をつつみまんじりとしない夜を明かした。
朝になりすっとんで山をおりはじめは黙っていたが、どうしても話したくなりその夜におばあさんにすっかり話してしまった。
おじいさんはそれから床にふして起き上がれなかった。
今も山小屋があった場所を「にょうらひめ」とよぶという。
「瓢箪振られば数多の兵よ 板間広がる関ヶ原」
【参考資料】
『読みがたり 静岡のむかし話』静岡県むかし話研究会 56p
『日本怪異妖怪事典 中部』高橋郁丸・毛利恵太・怪作戦テラ 共著
【作品説明】
掛け軸が卓上サイズになって登場です。
大きさ約 幅15cm x 高さ30cmで飾りやすい。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷仕上げ。サインは直筆です。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
紙よりも耐久性がありますがアート作品として取り扱いください。
直射日光や高温多湿な場所に長期間置かないでください。
※台座は付属しません
※「卓上掛け軸」から「ミニ掛け軸」に名称変更しました。
※通常サイズ(約幅30cm x 高さ60cm)との違い
・絵に書き下し文(都々逸)がありません
・説明短冊が付属しません
・ギフトラッピング対象外です
・在庫管理の関係上、バージョン記載をしていません
#ミニ掛け軸
通常大蛇堂の出店イベントのみの販売ですが、年に一度のミニ掛け軸通販祭り限定で放出!
大きさ比較のためゆずと一緒に撮影しています。
中サイズ以上の掛け軸と異なり、1点ものではありません。サインは直筆です。
【妖怪説明】
静岡県浜松市天竜区龍山町に伝わる。
天竜川の中流の山を登りつめたところに「じょうのこし」というところがあり、そこにおじいさんが山小屋を作って一人で山仕事をしていた。
秋もすっかり深まったころ、冬に使うたきぎを麓の村まで運ぶため、朝薄暗いうちから日が暮れるまで働いていた。
北風が吹きはじめたある夜のこと、おじいさんがついうとうとしていると、トントン、トントンと表の戸を叩く音がする。夜更けなので狐か狸のいたずらだと思ってまた横になりかけたとき
「ここを、あけてくださいまし」と声をがする。
戸をあけると美しい娘が立っており
「道のまよってこまっております。どうぞ火にあたらせてくださいませ」
と震えて言い、その場にうずくまってしまった。
おじいさんは一瞬、気味悪さが走り抜けたが招き入れ、残っていたぞうすいを与えた。
「ごちそうさまでした。おかげでからだもすっかりあたたまりました。お礼に、めずらしいものをお見せいたしとうございます。」
娘はヒョウタンを取り出し、目の前でひとふりした。
すると中から、豆つぶほどの雑兵やら大将やらがぞろぞろと出てきた。
「今から、関ヶ原の戦いのようすをお見せいたしましょう」
むすめは、兵隊をろばたにならべ、歌うように説明をはじめた。
「慶長五年九月十五日石田三成を大将とする西軍八万は〜〜〜」
兵隊たちは娘にあやつられ戦いをはじめ、おじいさんは時の経つのを忘れ見入っていた。
やがて東軍の大勝利となり兵隊はまたヒョウタンに戻った。
「こりゃあ、ふしぎなものを見せてもらった。ところでむすめさん。あんたはいったいどなたさまだね。」
「わたしは、にょうらひめと申す者でございます。今夜のことは、だれにも話してはなりませんぞ」
むすめはお礼の言葉を何度ものべ、出て行ってしまった。
おじいさんはほっぺをたたいてみたが夢ではないようだ。ふしぎな気持ちが去ると、怖さが身をつつみまんじりとしない夜を明かした。
朝になりすっとんで山をおりはじめは黙っていたが、どうしても話したくなりその夜におばあさんにすっかり話してしまった。
おじいさんはそれから床にふして起き上がれなかった。
今も山小屋があった場所を「にょうらひめ」とよぶという。
「瓢箪振られば数多の兵よ 板間広がる関ヶ原」
【参考資料】
『読みがたり 静岡のむかし話』静岡県むかし話研究会 56p
『日本怪異妖怪事典 中部』高橋郁丸・毛利恵太・怪作戦テラ 共著
【作品説明】
掛け軸が卓上サイズになって登場です。
大きさ約 幅15cm x 高さ30cmで飾りやすい。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷仕上げ。サインは直筆です。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
紙よりも耐久性がありますがアート作品として取り扱いください。
直射日光や高温多湿な場所に長期間置かないでください。
※台座は付属しません
※「卓上掛け軸」から「ミニ掛け軸」に名称変更しました。
※通常サイズ(約幅30cm x 高さ60cm)との違い
・絵に書き下し文(都々逸)がありません
・説明短冊が付属しません
・ギフトラッピング対象外です
・在庫管理の関係上、バージョン記載をしていません
#ミニ掛け軸
大きさ比較画像
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※こちらの価格には消費税が含まれています。
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※この商品は海外配送できる商品です。


