約15cm×30cmのミニ掛け軸。
通常大蛇堂の出店イベントのみの販売ですが、年に一度のミニ掛け軸通販祭り限定で放出！
大きさ比較のためゆずと一緒に撮影しています。
中サイズ以上の掛け軸と異なり、１点ものではありません。サインは直筆です。

【妖怪説明】
山梨県身延町の身延山に伝わる。

檀林で、夏の盛りの日中に能化(教授)が寮の廊下を歩きながら優秀な学問僧の部屋を覗くと大きな狐が寝ていた。後ほど話を聞くとこの若造は実は年を経た狐であった。
法華経を学びたく僧に化けて檀林に入学したが一期の不覚によりバレてしまったため檀林にいることができない。
「ついては、今までお世話になったお礼に。お釈迦様が法華経をお説きになったありさまをそのまま御覧に入れましょう。しかし、畜生のすることだから、決してありがたいと思って合掌して拝まない等に、もし拝まれると私の術が破れて消えてしまいます」

その夜、月の光の中に檀林の人々を集め、狐の僧は呪文を唱えた。
すると、目の前へインドの古代のありさまが出現し釈尊の説いた法華経の説相そのままの儀相が展開してゆく。人々が奇異の思いにかられている間に「序品」「方便品」をすぎて、やがて「見宝塔品」になった。光明輝くばかりの大宝塔が虚空に浮き、十万の釈尊の分身諸仏が集まり、やがて宝塔の扉が開く。

その荘厳さに、見ていた人々は思わず宝塔を伏し拝んで口々に題目を唱えてしまった。
するとその瞬間、なにもかもが一瞬のうちに消えてしまい、ただ月の光のみが山々を寂しく照らしてるのみになり、その後ついに狐は姿を見せなかった。

後日、狐の部屋を整理すると、部屋に積まれた書籍はみな柿の葉を化けさせられたものであった。この葉は「柿の葉書籍」といって、明治維新まで保存されていたという。
　
「学びの成果を月光照らす 見宝塔品ちりぬるを」

【参考文献】
『身延町誌』身延町誌編集委員会 編 1127p

【作品説明】
掛け軸が卓上サイズになって登場です。
大きさ約 幅15cm x 高さ30cmで飾りやすい。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷仕上げ。サインは直筆です。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
紙よりも耐久性がありますがアート作品として取り扱いください。
直射日光や高温多湿な場所に長期間置かないでください。

※台座は付属しません
※「卓上掛け軸」から「ミニ掛け軸」に名称変更しました。

※通常サイズ(約幅30cm x 高さ60cm)との違い
・絵に書き下し文(都々逸)がありません
・説明短冊が付属しません
・ギフトラッピング対象外です
・在庫管理の関係上、バージョン記載をしていません

#ミニ掛け軸