妖怪108・山童(ヤマワロ)
山間部にいる妖怪。
特に九州に多く河童が山に入ると山童になるという。
ヤマワラワ、ヤマワランベ、ヤマガロ、ヤマオロ、ヤマンタロウ、ワロドン、オジドン、ヤマセコ、カリコボなど呼称がとても多い。
また山童にかわる河童も含めるとガラッパ、ケンムンなど多数。
尾根伝いに山と川を行き来すると言われ、このあたりはヒョウズンボに似ている。
また、よく山仕事の手伝いをする。
熊本県葦北郡地方では山童を若い衆と呼び「山の若い衆に頼むか」といって手伝ってもらう。木を運び下ろすときは「1、2、3」で下ろすと遅いので「1、2」でおろす。せっかちなのであろう。
作業のお礼は必ず約束したものと同じでなくてはならない。「魚をひとくくり」と言ったらどんなに小さくてもまとめて“ひとくくり”にしなくてはならない。
他にも、歌がうまい、牛馬にイタズラする、相撲をとる、弁当を盗む、勝手に風呂を使う、など河童と重複する話も多い。
イラストは鳥山石燕・画図百鬼夜行を参考にした。
似た妖怪に「山男」があり鳥山石燕の山童を山男として紹介しているものもあるが、これは別物である。
エディションナンバーと直筆サインが入ります。
キャンバス・木枠、大きさ(SM:227mmx158mm)
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