妖怪269・どこでそろ(宮城・松島)
妖怪269・どこでそろ(宮城・松島)
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【妖怪説明】
宮城県宮城郡松島町幡谷鹿渡に伝わる。
昔、仲の良い爺さんと婆さんがいた。どちらかが先に死んでも、山に投げないでミイラにして床の間に飾っておこう、と約束していた。そのうち、先に婆さんがぽっくり死んでしまった。
爺さんは泣きながら漆を塗って床の間に飾っていた。
すると日がたつにつれ飾っていた婆さんが「どこでそろ、どこでそろ」と叫ぶようになった。
爺さんはそのたびに「ここでそろ、ここでそろ」と言いながらご飯をあげて拝んでいた。
ある晩げに、びっこの「鍋ふたぎ」(鋳掛け屋)がやってきて「どうぞ、一晩泊めてけらえん」
て言う。気のいい爺さんは
「どうぞどうぞ。隣りさ行ってご飯借りて来るから、待っててけらえん。ただ、おら家に、どこでそろ、というものがいるから、『どこでそろ、どこでそろ』て叫んだら、『ここでそろ、ここでそろ』って言っててけらえん。」
と言って出かけた。
ところが山の中の一軒家のため隣が遠く、なかなか帰ってこなかった。
そのうちに「どこでそろ、どこでそろ」
と再び始めたので、鍋ふたぎは言われた通り
「ここでそろ、ここでそろ」
て言った。
「どこでそろ、どこでそろ」
「ここでそろ、ここでそろ」
と言っていたら、床の間でがターンと大きな音がして、そのどこでそろがいつまで待ってもご飯を持って行かないからか、ランランと目を光らせて、そばを行って来た。鍋ふたぎは驚いてチャカタンチャカタン、チャカタンチャカタンと夢中で逃げた。
「どこでそろ、どこでそろ」
と叫びながら、どこまでも追っかけて来る。鍋ふたぎはやっとのことで、あるお寺さ駆け込み
「和尚さん、化け物に追っかけられて困ってるから、どうぞ、助けてけらえん」
和尚は鍋ふたぎをさっと押入れさ隠した。そこにランランと目を光らしたどこでそろがやって来た。和尚は
「なむとらや、なむとらや」
と唱えながら勢いよく、撞木(しゅもく)をぶつけてた。どこでそろが、ドンガリひっくり返ったと思ったら、中から大きな虎猫がボーンと飛び出て来た。
それから経文の中に「なむとらや」という文句が入るようになったという。
【参考資料】
『日本民話 みちのくの海山の昔』佐々木徳夫
引用:宮城妖怪事典(仮)より
http://blog.livedoor.jp/miyagiyokai/archives/24441283.html
【Dokodesoro】
It is transmitted to Matsushima Town, Miyagi Prefecture.
There was a good old couple. The old man, who was sad because her grandmother died, painted her corpse with lacquer to make it a mummy and decorate it in the room. The mummy began begging for food, saying, "Dokodesoro Dokodesoro" At one point, "Nabe Futagi (a pot craftsman)" stayed at the house. He didn't serve when he said "Where is it?" When he wasn't there. He fled to the temple as the mummy kept his eyes on him and chased him. When the monk threw a stick at the mummy, a big tabby popped out.
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#どこでそろ #宮城 #松島 #ミイラ #鍋ふたぎ #鋳掛け屋 #撞木 #虎猫 #宮城の妖怪展2021
宮城県宮城郡松島町幡谷鹿渡に伝わる。
昔、仲の良い爺さんと婆さんがいた。どちらかが先に死んでも、山に投げないでミイラにして床の間に飾っておこう、と約束していた。そのうち、先に婆さんがぽっくり死んでしまった。
爺さんは泣きながら漆を塗って床の間に飾っていた。
すると日がたつにつれ飾っていた婆さんが「どこでそろ、どこでそろ」と叫ぶようになった。
爺さんはそのたびに「ここでそろ、ここでそろ」と言いながらご飯をあげて拝んでいた。
ある晩げに、びっこの「鍋ふたぎ」(鋳掛け屋)がやってきて「どうぞ、一晩泊めてけらえん」
て言う。気のいい爺さんは
「どうぞどうぞ。隣りさ行ってご飯借りて来るから、待っててけらえん。ただ、おら家に、どこでそろ、というものがいるから、『どこでそろ、どこでそろ』て叫んだら、『ここでそろ、ここでそろ』って言っててけらえん。」
と言って出かけた。
ところが山の中の一軒家のため隣が遠く、なかなか帰ってこなかった。
そのうちに「どこでそろ、どこでそろ」
と再び始めたので、鍋ふたぎは言われた通り
「ここでそろ、ここでそろ」
て言った。
「どこでそろ、どこでそろ」
「ここでそろ、ここでそろ」
と言っていたら、床の間でがターンと大きな音がして、そのどこでそろがいつまで待ってもご飯を持って行かないからか、ランランと目を光らせて、そばを行って来た。鍋ふたぎは驚いてチャカタンチャカタン、チャカタンチャカタンと夢中で逃げた。
「どこでそろ、どこでそろ」
と叫びながら、どこまでも追っかけて来る。鍋ふたぎはやっとのことで、あるお寺さ駆け込み
「和尚さん、化け物に追っかけられて困ってるから、どうぞ、助けてけらえん」
和尚は鍋ふたぎをさっと押入れさ隠した。そこにランランと目を光らしたどこでそろがやって来た。和尚は
「なむとらや、なむとらや」
と唱えながら勢いよく、撞木(しゅもく)をぶつけてた。どこでそろが、ドンガリひっくり返ったと思ったら、中から大きな虎猫がボーンと飛び出て来た。
それから経文の中に「なむとらや」という文句が入るようになったという。
【参考資料】
『日本民話 みちのくの海山の昔』佐々木徳夫
引用:宮城妖怪事典(仮)より
http://blog.livedoor.jp/miyagiyokai/archives/24441283.html
【Dokodesoro】
It is transmitted to Matsushima Town, Miyagi Prefecture.
There was a good old couple. The old man, who was sad because her grandmother died, painted her corpse with lacquer to make it a mummy and decorate it in the room. The mummy began begging for food, saying, "Dokodesoro Dokodesoro" At one point, "Nabe Futagi (a pot craftsman)" stayed at the house. He didn't serve when he said "Where is it?" When he wasn't there. He fled to the temple as the mummy kept his eyes on him and chased him. When the monk threw a stick at the mummy, a big tabby popped out.
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#どこでそろ #宮城 #松島 #ミイラ #鍋ふたぎ #鋳掛け屋 #撞木 #虎猫 #宮城の妖怪展2021
モノプリント掛け軸紹介動画
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