【妖怪説明】
宮城県太白区に伝わる。

南赤石山には北赤石山から分かれた白狐一族が棲んでおり、その尻尾は太くて長ったため大きすぎて失敗ばかりしていた。

あるとき一匹が峠の山道づたいに碁石にやってきて、太郎八肝入(村長)の家のニワトリを獲ろうとした。しかしあまりに厳重なため、白く大きなニワトリに化けて庭を駆け回って人を呼ぶと、家から娘が出てきて、化けた狐を追っかけ回して鶏小屋に入れてしまった。

ニワトリに化けた白狐は何十匹ものなかから大きな一羽を捕まえて小屋から出ようとしたが出ることができないため、大声をだしてニワトリの鳴き真似をした。
家のお父の太郎八とお母が出てきて小屋を見ると大騒ぎになっており、白狐が化けた一番大きなニワトリは太く長い尻尾を隠すことができず出っ放しになっていたためすぐに正体がわかった。

鍵をあけてやると飛ぶように小屋から出たが、尻尾が戸の間に引っかかってしまった。太郎八がすぐ駆けてくるのをみて白狐は大慌てになり、あんまり引っ張ったので長い尻尾がプッツンと切れてしまった。

白狐は尻尾がなくなって変わり果てた姿になり山には帰れず、かといって外に行っても相手にされなくなる自分の姿に、太郎八の門口でションボリしてしまった。
その姿をみた太郎八はおっ母に針と太い糸を持たせ、プツプツと尻尾を元のように縫い付けた。
白狐は頭をピョコンピョコンと振っては泣いて山に帰り、それからは化けることができなくなったという。

「姿形は大鶏なれど　長く尾を引く白狐なり」

【参考文献】
『宮城の昔話シリーズ』樫山巌 「切れた尻尾」
情報提供：宮城妖怪事典（仮）

【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531

【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm

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