【妖怪説明】
山梨県中央市に伝わる。

ある小春日和の夕方に成嶋村の林照院の寺の屋根を屋根屋たちが葺き替えをしていた。
親方がふと手を休めて西の方をみると、川久保の小川のほとりで遊んでいる二匹の狐をみつけた。

すると一匹が水草の切れ端を頭に乗せたと思うと、ぱっと美しい花嫁さんに化けてしまった。
もう一匹も同じように御新造さんに化けた。
これをみた親方は「いつも悪さをする川久保の狐だな、こらしめてやろう」
と屋根から降りて狐をつけていった。

しばらくいくと野良道は暗くなり、御新造はちょうちんに灯をつけて、上三条村を通り抜け布施の宿を目指して歩いて行く。

立派な宿につくと主人や番頭がみんな手に提灯をもってお出向かえをする。
親方がいくら「あれは、狐だ、狐だ。」といっても誰もとりあってくれない。
そのうち、親方も花嫁の一行と間違えられ座敷に通されてしまった。

親方は狐が化けていることをしきりにいうが、宿のみんなは笑って相手にしてくれず、そのうち大宴会が始まってしまいうち気持ちよく酔っ払ってしまった。

一方、林照院では親方がいなくなったので大騒ぎになり弟子達が夜通し探し回っていた。
夜が明けようとする頃、成島のはずれで酔っ払って大声で唄い騒いでるのが聞こえるので行ってみると、親方が肥溜めにつかって「ああ、いい湯だ、いい湯だ」と唄っていたという。

「狐の嫁入り参列すれば 酒に飲まれていい湯だな」

【参考】
『玉穂町誌』1665p

【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531

【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm

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