【妖怪説明】
山梨県早川町に伝わる。
上柳島のはずれに山の神を祀っており、このそばに松の大木が生えていた。

太くて枝振りがよく、この集落では「東かもえだ、西ちょうし」といい、お天狗様が休むので切るなどはもってのほかであった。
ところが江戸城をなおす時、お上から柳島の松を切るようお達しがでた。

お上から言われたことなので文句もいえず、しぶしぶ切り倒し早川に流した。
ところがこの松、太いためなかなか流れず、川狩りの人夫が1日かかってやっと播摩沢のところまで運び、そこの牛にかけて家に帰った。
朝、河原におりてみると、なんと松の木が山の神の下まで戻っている。

また1日かけて播摩沢のところまで運び、そこの牛にかけてもやっぱり朝には戻ってしまう。
「この松は、神様のそばあ離れたかあねえだわ」ということになったが、切った後で戻すわけにはいかないので、思案の末、山の神に松をくれるようお願いすることになった。

お宮を清め、お供えものを飾り、松の枝や木屑をしっかり燃やしたところ、こんどは松が動き出し、無事、飯富へ流れた。
村の衆はいつまでも気が晴れなかったという。

「松を切とのお江戸の達し 東かもえだ 西ちょうし」

【参考文献】
『早川のいいつたえ 第二集』三井啓心42p

【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
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【Description】
One piece art work with autograph.
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Size: W 30 cm x H 60 cm