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2022/04/14 15:28

おばんです!

昨年12月に宮城県仙台市で開催し、好評だった「宮城の妖怪展2021」が東京の高円寺・大怪店へ巡回します!



【宮城の妖怪展弐・内容】
滑稽で愛らしく謎に満ちた妖怪たちが宮城県にもたくさん残されているのを知っていますか?

「炒った豆を食べたい柿のばけもの」
「ホラばかりふいている狐の大物」
「目を光らせておいかけてくるお婆さんのミイラ」
「白いけつを出し大声をあげて迫ってくる怪物」
などなど…

昨年、好評をいただいた展覧会に引き続き本年も宮城妖怪事典(仮)さんの調査協力をもとに、妖怪作家の大蛇堂(おろちどう)が多数描きました。会場には各妖怪の縁の地を示した地図とともに所狭しと多数の作品を展示いたします。

描いてきた宮城妖怪も100体を数えるようになりました。
妖怪のイラストは掛け軸のかたちで展示されます。作品の掛け軸はすべて販売され、それらをまとめた図録「宮城妖怪地図2021」も販売します。イラストとともに伝承や民話もあわせて個性豊かな妖怪をじっくりと堪能いただければ幸いです。
 
【詳細】
●日にち:4月28日(木)~5月8日(日) 火・水 定休
●時間:12時〜19時(平日12時〜18時  初日のみ15時から)
●作家在廊日:5月1日以外のみ不在
●場所:〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-44-17 2F 大怪店ギャラリー &奥の細道ギャラリー
●ギャラリーweb:https://bit.ly/32lovhw
●TEL:050-5309-2219
●入場料:宮城の妖怪展 無料
     大江戸四十八手展 500円(入場特典・薄い本つき) 18歳以下観覧不可
SNSハッシュタグは #宮城の妖怪展 #大江戸四十八手展




同時開催は「大江戸四十八手展」
大怪店の奥の細道ギャラリーにて開催です。






【大江戸四十八手展・内容】
2015年に永青文庫にて「春画展」が開催され訪れました。
春画は名だたる浮世絵師が描いていることはさもありなん、西洋でも裸婦は画家たちにとって長く大きなテーマでもありました。

展覧会をみたわたしは一念発起し葛飾北斎の有名な「喜能会之故真通」(海人さんがタコに絡まれる絵)を自分なりに描いてみました。
しかし、それを知人にみせると一様に「エロくない」の評。裸婦を描くさいに“エロさ”のみがすべての要素になるわけではありませんが、「春画」だと思って描いた以上「なにか重要なものが描く際に表現できていない」と感じました。

絵描きとして「これはもっと描いてみなくては」「でもどうせ書くならなにかテーマが欲しいな』と思いついたのが四十八手です。

聞いたことはあるけれど、詳しくはしらない。
ざっと調べてみましたがどうやら決まった「48」の型が固定されているわけではない。しかもそれをまとめたり、検証したりしているものがほぼない。これはおもしろい!

元は菱川師宣の「恋のむつごと四十八手」に由来するようですが、これは色恋の変化も含めて表したものであり性行態位のみをあらわしたものではありません。どうやらその後、戦後あたりにでていた地下本「鴛鴦閨房秘考(おしどりねやのしぐさ)」「妹背閨房考(いろずもうねやのしぐさ)」「百手秘戯図」「古伝百手」あたりが態位に対して直接の名称を付したルーツと言ってよさそうです。

本展覧会では、それら現資料を比較した上で大蛇堂が描いた『現代版・春画』ともいえる作品群を展示します。
いまだみぬ大江戸四十八手の奥深さをごらんください。


大蛇堂-おろちどう-
TEL: 090-6251-8657
E-mail:orochidou@gmail.com

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