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2023/12/19 14:28


おばんです!

2023年も残すところあとわずかになりましたね。
大蛇堂は今年は拠点の山梨での展示のほか、関西遠征や地域の小学校や福祉施設での講演など、ますます活動の幅が広がった1年になりました。

さて、来年は『辰年』です。
描いてきた妖怪の中にも竜や龍もいるので、この機会にまとめました。
ストーリーも簡潔にまとめたので、ぜひごらんください。

【妖怪69・燭陰(中国)】
ショクイン。鳥山石燕「今昔百鬼拾遺」に描かれたもの。
身のたけが千里で人面龍身にして赤色と説明されてます。




【妖怪248・キラウシカムイ(北海道・アイヌ)】
「鹿の角を所有する神」という意味。雷を司る神。天の神様から人々に幸福を授けるために使わされたが、手柄を独り占めしようとしたため地下世界に落とされました。






【妖怪256・竜駒(宮城・仙台)】
リュウガ。宮城県仙台市太白区には山頂が御花畑になっている竜駒嶽という山があり、そこには昔竜駒が棲んでいてよく草を食べているのを見かけたことが名前の由来だという。




【妖怪360・山中湖の白竜(山梨・山中湖村)】
山梨県南都留郡山中湖村に伝わる。日本武尊が山中湖をみているうちに妻の弟橘媛が海に身を投げたことを思い出し落涙すると雲が巻き起こり白い竜が現れ妻の声で「あなたの戦いを見守っています」と言って湖水を割って入っていった。






【妖怪364・南明寺の龍神親子(山梨・富士川町)】
山梨県富士川町に伝わる。南明寺の親子渕に住んでいた父龍神は娘龍神が大龍神に迫られたので反抗して応戦し倒したが手傷を負って病床に伏した。娘龍神は美女に化け千住院の和尚の法話を聞き、帰って父に聞かせ無事に全復させ、その後親子で和尚にお礼にきた。




【妖怪373・湯いといの竜女(山梨・市川三郷町)】
山梨県市川三郷町に伝わる。五味四郎右ヱ門長道の妻は飲水も風呂も湯を嫌い水を好んだため竜女と言われていた。また陰毛が数尺あり生まれながら水に入ると竜に変わるという。のちに水難避けと安産祈願の霊夢を感じ陰毛は三分され三ヶ所に献納されたという。




【妖怪390・一蓮寺の龍(山梨・甲府市)】
山梨県甲府市に伝わる。一蓮寺の正門には左甚五郎が彫刻した龍が飾ってあった。あるとき火災で正門が焼け龍も半身が焼けて今にも本堂へ火が燃え移ろうとしたとき龍が水を吹いて火を消しとめた。今もその半焼けの龍が一蓮寺に保存してあると言う。




【妖怪389・積翠寺山の火(山梨・甲府市)】
毎夜、府の艮の山腹に丸き火が見える。里人は、これを龍灯という。
この火が出ると三日過ぎないうちに雨が降るという。





★ちょっと番外
口から八匹の竜がでてます。
【具乱怒物乃怪】
ケイブンシャの大百科シリーズ319『迫り来る!!霊界・魔界大百科』に載る。東北に住む巨大な怪物。安土桃山時代後期にこの地方を訪れたイギリス人宣教師が名付けたという。さまざまな物の怪が一体になっており体長は10m。動きは敏捷で家畜をさらい一口で食べてしまう。




龍掛け軸を眺めながら、新春をお迎えしてはいかがでしょうか?
贈答用のギフトラッピングもご利用いただけます。


▼似て非なる『蛇系妖怪』も参考にどうぞ


大蛇堂-おろちどう-
TEL: 090-6251-8657
E-mail:orochidou@gmail.com

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