【妖怪説明】
山梨県甲州市に伝わる。

大菩薩から流れる重川の両側に天狗が二人住んでいた。
萩原の天狗は天狗山に住み、小田原の天狗は高芝山の広い原っぱで獣達と飛び回って住んでいた。

萩原の天狗は子供が大好きで、毎日子供達が集まって遊んでいた。
それを見ている小田原の天狗は内心面白くなく、自分のところに子供が遊びに来ないのが不満だった。なんとか面白おかしく遊んでみたいと考えてみたが、対岸の子供の笑い声や歓声をきいて思案にくれるばかりだった。

あるとき、小田原の天狗はふと思いつき、子供になりすまして荻原の天狗の天狗山に遊びに出かけて行った。
荻原の天狗も子供になりすまして、他の子供と遊んでいた。小田原の天狗ははじめほかの子供たちと対戦してすべて勝利した。そのあと、子供になりすましていた荻原の天狗と戦うが、こちらはすべて敗けてしまった。
くやしい小田原の天狗はなんとかして荻原の天狗をやっつけてやろうと考え、相撲の後に荻原の天狗の胴上げに子供達と一緒に加わり落としてやることにした。

最後にあげるときに小田原の天狗は両手に力をこめて押し上げたので、萩原の天狗はうつぶせに顔から地面に落ちてしまい、高い鼻の先がポキリと折れてしまった。

それからというもの、荻原の天狗は天狗山の頂上の奥御殿にひきもって2度と子供と遊ぶことがなくなってしまったという。
奥御殿には猪に乗った威厳に満ちた荻原の天狗の像が、鼻の先が欠けたままで保存されてきたが戦後何者かに盗まれてしまったという。

この話はまんが日本昔ばなしでもアレンジされ「鼻かけ天狗」としてアニメ化されている。

「小田原天狗の嫉妬がつのり 荻原天狗は鼻が折れ」

【参考文献】
『塩山市の伝説・民俗』塩山市教育委員会 8p


【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531

【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm

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