妖怪769・てんぐ石(静岡・川根本町)

妖怪769・てんぐ石(静岡・川根本町)

妖怪769・てんぐ石(静岡・川根本町)
¥5,500
【妖怪説明】
静岡県川根本町に伝わる。

むかしむかしの大むかし、大井川のずっと山奥の梅地の山里の湯の河地のさわのほとりに、温かいいずみがわいていた。そのいずみに年をとった大蛇が何百年もむかしからすみつき主となっていた。
春の終わりの頃、大蛇がお湯につかってうとうと眠りかけていると山の上から
「うーん、うーん、うーん、うーん」と人とも獣ともわからないうめき声が聞こえてきた。不思議な声だな、とうめき声のするところまでいくと、そこにはこの奥の七つ峯にすむてんぐが血だらけでうめきもだえ苦しんでいた。
てんぐはかすれる声で「かみなりのやつ、かみなりのやつめにやられたわ。たのむぞ、たのむ・・・」ととぎれとぎれになって言った。
北の空から雲にのっておそってきた雷王と、七つ峯をかけめぐって戦ったてんぐは雷王の吹き出す火のやをからだのあちこちに受け大やけどをしていた。

大蛇はてんぐを背中に乗せて、湯のさわに帰った。
それからてんぐは毎日湯につかり、大蛇も骨身を惜しまず介抱したので回復していった。
「あなたのおかげで、あぶないところを助けてもらって命びろいをしました。ついては、わしにできることがあったら、ぜひとも、ご恩がえしをさせてもらわねばよ」
「わしはこの湯がな、気に入ってるだに。ここにな、いつまでもいつまでも、すんでいたい。だが、河原に石っころがたくさんで、すみにくいでこまるんじゃ」
「わかっただよ、わかった。わしが運ぶんで、その石をさ。石は七つ峰の上まであげて、こんど、雷王めと戦うときの武器にするじゃ」
その夜、てんぐの全快をアケビ酒で祝った。翌朝あけてみると、すでにてんぐはおらず、河原の石もなくなっていた。

夏がきて、あらしの夜、天狗石山では一晩中ゴロゴロとてんぐと雷王の戦いがつづいた。
その夜から大蛇も里人もてんぐのすがたをみかけなくなったが、かみなりも鳴らなくなった。

今もてんぐが一晩で運んだたくさんの玉石だけがこけむしたまま、千メートル高い天狗岩の頂上におもかげを残しているという。

「湯のさわ入れば火傷を癒す 天狗挑むは雷王へ」

【参考資料】
『読みがたり 静岡のむかし話』静岡県むかし話研究会 241p

【】

【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531

【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm

#静岡 #静岡の妖怪展2026

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