妖怪507・目ひとつ小僧(静岡・函南町)
妖怪507・目ひとつ小僧(静岡・函南町)
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【妖怪説明】
静岡県函南町に伝わる。
伊豆山奥に目ひとつ小僧が住んでおり、里へ危害を加えていた。
ある年の星のきれいな節分に、村の男が軒先で戸板でかっこった風呂に浸かっていると、突然なんともいえない嫌な匂いがしてきた。
男が振り返ると、目ひとつ小僧が大きな目玉でのぞいていた。驚いてて風呂の中へもぐってがたがたふるえていると、「こりゃあ、うまそうな人間だわい。山へかえって、ゆっくり食おう」とふろおけごとかついで山をのぼっていった。
男は生きた心地がしなかったが、ふいに大きな音がして目ひとつ小僧がふろおけを下ろした。
目ひとつ小僧がむこうをむいて汗をふきふき、休んでいる。男はあたりを見回すと男の頭の上に一本の大きな枝が垂れ下がっているので、いそいで木の上によじのぼった。
なにも知らない目ひとつ小僧はまたおけを担いで歌をうたいながら山を登り出した。
やーすんだーら かーるいな
やーすんだーら かーるいな
男は後も見ずに逃げ出し、家にころがりこんだ。
「やれやれ、あぶないところだったっけ。だけんど。、目ひとつ小僧は鼻がきく。きっと、いまごろは、おらのにげだしたのに気がついて、おってくるにちげえねえ。」
そこで目ひとつ小僧の大嫌いな、焼いたイワシの頭を柊の枝に刺し、戸口の下に米のとぎ汁をいれたタライをおいた。
思ったとおり目ひとつ小僧はやってきた。
家のとぐちに手をかけたそのとき、イワシのにおいに顔をそむけ、そのとたん柊のトゲが目をさした。慌てて後ろにとびのくが、たらいに足をひっかけ、とぎ汁ですべってひっくり返る。その上にまた柊の枝が落ちてきて、身体中を刺された目ひとつ小僧は山へ逃げていった。
それ以来、目ひとつ小僧は里におりてこなくなり、村では節分のころになるとイワシの頭を刺した柊と米の研ぎ汁をおいて祈るようになったという。
「里へ降りても巡れぬ家に イワシ柊米のとぎ汁」
【参考資料】
『静岡県の民話』日本児童文学協会 編 46p
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#静岡 #函南町 #目ひとつ小僧 #ひとつ目 #静岡と身延の妖怪展
静岡県函南町に伝わる。
伊豆山奥に目ひとつ小僧が住んでおり、里へ危害を加えていた。
ある年の星のきれいな節分に、村の男が軒先で戸板でかっこった風呂に浸かっていると、突然なんともいえない嫌な匂いがしてきた。
男が振り返ると、目ひとつ小僧が大きな目玉でのぞいていた。驚いてて風呂の中へもぐってがたがたふるえていると、「こりゃあ、うまそうな人間だわい。山へかえって、ゆっくり食おう」とふろおけごとかついで山をのぼっていった。
男は生きた心地がしなかったが、ふいに大きな音がして目ひとつ小僧がふろおけを下ろした。
目ひとつ小僧がむこうをむいて汗をふきふき、休んでいる。男はあたりを見回すと男の頭の上に一本の大きな枝が垂れ下がっているので、いそいで木の上によじのぼった。
なにも知らない目ひとつ小僧はまたおけを担いで歌をうたいながら山を登り出した。
やーすんだーら かーるいな
やーすんだーら かーるいな
男は後も見ずに逃げ出し、家にころがりこんだ。
「やれやれ、あぶないところだったっけ。だけんど。、目ひとつ小僧は鼻がきく。きっと、いまごろは、おらのにげだしたのに気がついて、おってくるにちげえねえ。」
そこで目ひとつ小僧の大嫌いな、焼いたイワシの頭を柊の枝に刺し、戸口の下に米のとぎ汁をいれたタライをおいた。
思ったとおり目ひとつ小僧はやってきた。
家のとぐちに手をかけたそのとき、イワシのにおいに顔をそむけ、そのとたん柊のトゲが目をさした。慌てて後ろにとびのくが、たらいに足をひっかけ、とぎ汁ですべってひっくり返る。その上にまた柊の枝が落ちてきて、身体中を刺された目ひとつ小僧は山へ逃げていった。
それ以来、目ひとつ小僧は里におりてこなくなり、村では節分のころになるとイワシの頭を刺した柊と米の研ぎ汁をおいて祈るようになったという。
「里へ降りても巡れぬ家に イワシ柊米のとぎ汁」
【参考資料】
『静岡県の民話』日本児童文学協会 編 46p
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#静岡 #函南町 #目ひとつ小僧 #ひとつ目 #静岡と身延の妖怪展
モノプリント掛け軸紹介動画
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