妖怪509・竹之下の鬼火(静岡・小山町)
妖怪509・竹之下の鬼火(静岡・小山町)
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【妖怪説明】
静岡県小山町に伝わる。
足柄山のふもとに竹之下というところがあり、この里に明治二十二年に鉄道がひかれることになった。開通した当時は大騒ぎで、はじめに村長が汽車にのり、つぎに地主がのり、おおかたの村人は線路ばたから見物した。
月のあかりが富士の裾野をてらす晩、小山初、御殿場ゆきの最終列車が竹之下をとおりかかった。けわしいのぼりで機関士が汗びっしょりになって石炭をくべていた。坂をのぼりつめてひといきついたとき、線路のずっと前でゆらあり、ゆらありと、3つ5つの赤い灯が見えた。
機関士は汽笛を鳴らすが消えないためブレーキをかけて線路へとびおり「こんな夜ふけに、あほうめが!」とどなるが、あかりはすうっと消えてしまった。
御殿場についた機関士は駅長に知らせ、保線区の人たちが調査するがなにもない。
かえってねぼけていたんだろう、としかられるはめになった。
4、5日後、今度は違う機関士が竹之下をとおると、やはり赤いあかりがゆれており、5つ、3つ、2つと重なり、はては大きい火の玉になった。
急停止させ車掌と向かうと大きな火の玉は富士の裾野の闇にのみこまれてしまった。
こんなことが続いたのでみんな運転を嫌がるようになってしまったが、きものふとい機関士がかってでた。やはりあかりがあらわれたので汽笛をならしてそのままブレーキをかけずに走らせた。
あくる日のこと。小山の駅に、竹の下の線路ばたで一匹のキツネが死んでいると知らせがあった。
竹之下花戸とよばれるあたりには昔から親子連れのキツネが住んでいた。
とくに悪さをするでもなく、村人と仲が良かった。
妻を亡くした男のところに妻に化けて晩飯の支度をしにきたり、親のない子が栗拾いをしていると子ギツネが子どもに化けて手伝ったりした。
小春びよりには子どもとすもうをとって、くたびれて草むらで眠り込んでしまって耳がでたりしっぽがでたりするので、通りかかった若者が子ギツネのへそをくすぐってみたりするが、一向に目が覚めなかったりした。
鉄道がしかれることになり、住むところがなくなりなんとか汽車をおっばらおうとして、あんなことになったと言われるようになった。
竹之下花戸の小さな丘にはいまでもキツネを祀っており、春と秋に祭りをするという。
「花戸の丘みる狐の親子 無くした郷里を想い散る」
【参考資料】
『静岡県の民話』日本児童文学協会 編 169p
資料提供:猫化不来
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#静岡 #小山町 #列車 #汽車 #狐 #竹之下 #静岡と身延の妖怪展
静岡県小山町に伝わる。
足柄山のふもとに竹之下というところがあり、この里に明治二十二年に鉄道がひかれることになった。開通した当時は大騒ぎで、はじめに村長が汽車にのり、つぎに地主がのり、おおかたの村人は線路ばたから見物した。
月のあかりが富士の裾野をてらす晩、小山初、御殿場ゆきの最終列車が竹之下をとおりかかった。けわしいのぼりで機関士が汗びっしょりになって石炭をくべていた。坂をのぼりつめてひといきついたとき、線路のずっと前でゆらあり、ゆらありと、3つ5つの赤い灯が見えた。
機関士は汽笛を鳴らすが消えないためブレーキをかけて線路へとびおり「こんな夜ふけに、あほうめが!」とどなるが、あかりはすうっと消えてしまった。
御殿場についた機関士は駅長に知らせ、保線区の人たちが調査するがなにもない。
かえってねぼけていたんだろう、としかられるはめになった。
4、5日後、今度は違う機関士が竹之下をとおると、やはり赤いあかりがゆれており、5つ、3つ、2つと重なり、はては大きい火の玉になった。
急停止させ車掌と向かうと大きな火の玉は富士の裾野の闇にのみこまれてしまった。
こんなことが続いたのでみんな運転を嫌がるようになってしまったが、きものふとい機関士がかってでた。やはりあかりがあらわれたので汽笛をならしてそのままブレーキをかけずに走らせた。
あくる日のこと。小山の駅に、竹の下の線路ばたで一匹のキツネが死んでいると知らせがあった。
竹之下花戸とよばれるあたりには昔から親子連れのキツネが住んでいた。
とくに悪さをするでもなく、村人と仲が良かった。
妻を亡くした男のところに妻に化けて晩飯の支度をしにきたり、親のない子が栗拾いをしていると子ギツネが子どもに化けて手伝ったりした。
小春びよりには子どもとすもうをとって、くたびれて草むらで眠り込んでしまって耳がでたりしっぽがでたりするので、通りかかった若者が子ギツネのへそをくすぐってみたりするが、一向に目が覚めなかったりした。
鉄道がしかれることになり、住むところがなくなりなんとか汽車をおっばらおうとして、あんなことになったと言われるようになった。
竹之下花戸の小さな丘にはいまでもキツネを祀っており、春と秋に祭りをするという。
「花戸の丘みる狐の親子 無くした郷里を想い散る」
【参考資料】
『静岡県の民話』日本児童文学協会 編 169p
資料提供:猫化不来
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#静岡 #小山町 #列車 #汽車 #狐 #竹之下 #静岡と身延の妖怪展
モノプリント掛け軸紹介動画
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