妖怪534・悪垂婆婆(静岡・川根本町)
妖怪534・悪垂婆婆(静岡・川根本町)
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【妖怪説明】
アクタレバンバ。静岡県榛原郡上川根村(現・川根本町)に伝わる。
大井川の山奥の村人は、山賊におそれおののいて暮らしていた。
山賊は寸又(すまた)川の川上の、のろしばというところにねじろを構えており、その頭は悪たればんばあと言った。姿すさまじく年のころは見当もつかず、長い髪をふりみだし、釣り上がった目で大きくさけた口から、ひょーっ、ひょーっと火のような息をはき山をかけ谷を渡る。
手下とともに村をおそい、矢や槍を投げられてもはらいおとす。
年の暮れに村のつかいで、いだてんのじん八が井川の名主の源蔵の家に行った。
用事がすんで、帰ろうとするときに悪たればんばあと山賊が攻めてきた。困ったじん八は枝葉のしげった庭木にのぼって隠れた。
山賊達は名主の屋敷にやってきて暴れ回ると倉から米俵をだして、庭で飯を炊き始めた。
手下の一人がくりめしを盛り付けて悪たればんばあに差し出した時、たき火がはぜて火玉がおわんに飛び込み、わんのめしが火を吹いたように燃え出した。
手下は驚いたが、悪たればんばあは別におどろきもせず、火をふく飯を食い始めた。
木の上から見ていたじん八は震え上がっていた。
ほうぼうの村は荒らされ放題で、やがて食うに困るようになり、幼い子供も泣くようになった。
そこで近隣の村々が結束し、悪たればんばあを力を合わせて退治することになった。
山賊の三倍五倍の人数を集め寸又のねじろをせめたてた。それでも容易にことは運ばず、劣勢になった。弱腰になる村人たちだったが再び奮起し山賊が寝ている夜のうちにしのびこみ弓のつるを切り、油をしみこませたわらをおいてきた。夜があけようというころ、火矢と石つぶてで一気に追い込んだ。
悪たればんばあは数人の手下とともに岩場へ逃げ込んだとき、ぐらぐらっと大地がゆれ、岩場に岩が崩れ落ちた。
こうして大井川の村は平和になった。悪たればんばあが使ったわんは源蔵がたたりをおそれ、小さな祠におさめたという。
「寸又の山賊人智を超える 火をふく栗飯腹満たす」
【参考資料】
『静岡県の昔ばなし しっぺい太郎』清水達也 6p 「寸又の悪たればんばあ」
『静岡県榛原郡誌 上巻』名著出版 300p,631p
一部資料提供:猫化不来
【Purple snow】
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#静岡 #川根本町 #悪垂婆婆 #大井川 #静岡と身延の妖怪展
アクタレバンバ。静岡県榛原郡上川根村(現・川根本町)に伝わる。
大井川の山奥の村人は、山賊におそれおののいて暮らしていた。
山賊は寸又(すまた)川の川上の、のろしばというところにねじろを構えており、その頭は悪たればんばあと言った。姿すさまじく年のころは見当もつかず、長い髪をふりみだし、釣り上がった目で大きくさけた口から、ひょーっ、ひょーっと火のような息をはき山をかけ谷を渡る。
手下とともに村をおそい、矢や槍を投げられてもはらいおとす。
年の暮れに村のつかいで、いだてんのじん八が井川の名主の源蔵の家に行った。
用事がすんで、帰ろうとするときに悪たればんばあと山賊が攻めてきた。困ったじん八は枝葉のしげった庭木にのぼって隠れた。
山賊達は名主の屋敷にやってきて暴れ回ると倉から米俵をだして、庭で飯を炊き始めた。
手下の一人がくりめしを盛り付けて悪たればんばあに差し出した時、たき火がはぜて火玉がおわんに飛び込み、わんのめしが火を吹いたように燃え出した。
手下は驚いたが、悪たればんばあは別におどろきもせず、火をふく飯を食い始めた。
木の上から見ていたじん八は震え上がっていた。
ほうぼうの村は荒らされ放題で、やがて食うに困るようになり、幼い子供も泣くようになった。
そこで近隣の村々が結束し、悪たればんばあを力を合わせて退治することになった。
山賊の三倍五倍の人数を集め寸又のねじろをせめたてた。それでも容易にことは運ばず、劣勢になった。弱腰になる村人たちだったが再び奮起し山賊が寝ている夜のうちにしのびこみ弓のつるを切り、油をしみこませたわらをおいてきた。夜があけようというころ、火矢と石つぶてで一気に追い込んだ。
悪たればんばあは数人の手下とともに岩場へ逃げ込んだとき、ぐらぐらっと大地がゆれ、岩場に岩が崩れ落ちた。
こうして大井川の村は平和になった。悪たればんばあが使ったわんは源蔵がたたりをおそれ、小さな祠におさめたという。
「寸又の山賊人智を超える 火をふく栗飯腹満たす」
【参考資料】
『静岡県の昔ばなし しっぺい太郎』清水達也 6p 「寸又の悪たればんばあ」
『静岡県榛原郡誌 上巻』名著出版 300p,631p
一部資料提供:猫化不来
【Purple snow】
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#静岡 #川根本町 #悪垂婆婆 #大井川 #静岡と身延の妖怪展
モノプリント掛け軸紹介動画
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