妖怪547・第三の藏(静岡・浜松市)
妖怪547・第三の藏(静岡・浜松市)
¥5,500
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【妖怪説明】
静岡県周智郡城西村(現・浜松市)に伝わる。大蛇堂命名。
ある山寺の坊さんが捨てられた女の子を拾い自分の子のように育てた。
やがて大きくなると親無し子といじめられたため、将来を思い他の地に送り出すことにした。
「別れるにあたってこの金の玉をお前にあげるがこれは大変に大切な玉だから、お前の命にかかわる様な時でなければ使ってはならない」とひとつの金の玉を渡し泣く泣く別れた。
娘は一日旅をして大きな家に泊めてもらおうと頼んだ
「丁度今日は取込みがあって泊めてあげられない。この隣の家へ行って頼んでごらんなさい」
隣へ行くと男が一人でおり「男ばかりで何もお世話は出来ないけれど、それでもよかったらお泊まりなさい」と泊めてくれた。
翌日、男は釣りに行くので留守を頼むと出ていき、夕方になり帰ってきた。
そんなことが続き1週間ばかりすぎてしまった。1週間目の朝、男は
「あなたも毎日一人で退屈でしょうから、今日は一つ倉を開けてごらんなさい。第一の蔵は穀物の蔵で、第二の蔵はお金、そこまでは開けてもいいですが、第三の蔵はどんな事があっても決して開けてはいけません」と言って出て行った。
娘は言われたとおり第一の蔵をあけると穀物がいっぱいつまっていた。
そして第二の蔵にはお金がいっぱい入っていた。
ここまでくるとどうしても第三の蔵がみたくてたまらず、とうとう開けてしまった。
そこにはただ、池があるのみで何も他には見当たらなかった。
が、しばらくして池の水がざわざわと波立ったかと思うと、大きな龍が口を開けて今にも娘を飲もうと追いかけてきた。
娘はこんな時は、と和尚さんからもらった金の玉を投げつけて後も見ずに逃げて家の中でぶるぶるふるえていた。
やがて男が帰ってきたのでなりゆきを話すと
「ああそうですか。それは好い事をしてくれました。実はあれは私の父で、死んでからも金の欲しさにあの様な姿になってこの世へ出てきているのです。あなたが金の玉を与えてくだすったのなら父はもう満足して二度と再びあの様な姿をこの世に表しはしますまい。私が毎日ああして釣りに出かけたのも、実は父の食べる魚をとりに行っていたのです。今はもう父の出てくる心配もなくなりましたからあなたの意志さえあれば結婚しましょう」
二人は結婚して幸福に暮らした。
「眠りし龍の欲する金と 不遇の少女の金の玉」
【参考資料】
『静岡県伝説昔話集』静岡県女子師範学校郷土研究会 編 436p「捨子の話」
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#静岡 #浜松市 #蔵 #龍 #静岡と身延の妖怪展
静岡県周智郡城西村(現・浜松市)に伝わる。大蛇堂命名。
ある山寺の坊さんが捨てられた女の子を拾い自分の子のように育てた。
やがて大きくなると親無し子といじめられたため、将来を思い他の地に送り出すことにした。
「別れるにあたってこの金の玉をお前にあげるがこれは大変に大切な玉だから、お前の命にかかわる様な時でなければ使ってはならない」とひとつの金の玉を渡し泣く泣く別れた。
娘は一日旅をして大きな家に泊めてもらおうと頼んだ
「丁度今日は取込みがあって泊めてあげられない。この隣の家へ行って頼んでごらんなさい」
隣へ行くと男が一人でおり「男ばかりで何もお世話は出来ないけれど、それでもよかったらお泊まりなさい」と泊めてくれた。
翌日、男は釣りに行くので留守を頼むと出ていき、夕方になり帰ってきた。
そんなことが続き1週間ばかりすぎてしまった。1週間目の朝、男は
「あなたも毎日一人で退屈でしょうから、今日は一つ倉を開けてごらんなさい。第一の蔵は穀物の蔵で、第二の蔵はお金、そこまでは開けてもいいですが、第三の蔵はどんな事があっても決して開けてはいけません」と言って出て行った。
娘は言われたとおり第一の蔵をあけると穀物がいっぱいつまっていた。
そして第二の蔵にはお金がいっぱい入っていた。
ここまでくるとどうしても第三の蔵がみたくてたまらず、とうとう開けてしまった。
そこにはただ、池があるのみで何も他には見当たらなかった。
が、しばらくして池の水がざわざわと波立ったかと思うと、大きな龍が口を開けて今にも娘を飲もうと追いかけてきた。
娘はこんな時は、と和尚さんからもらった金の玉を投げつけて後も見ずに逃げて家の中でぶるぶるふるえていた。
やがて男が帰ってきたのでなりゆきを話すと
「ああそうですか。それは好い事をしてくれました。実はあれは私の父で、死んでからも金の欲しさにあの様な姿になってこの世へ出てきているのです。あなたが金の玉を与えてくだすったのなら父はもう満足して二度と再びあの様な姿をこの世に表しはしますまい。私が毎日ああして釣りに出かけたのも、実は父の食べる魚をとりに行っていたのです。今はもう父の出てくる心配もなくなりましたからあなたの意志さえあれば結婚しましょう」
二人は結婚して幸福に暮らした。
「眠りし龍の欲する金と 不遇の少女の金の玉」
【参考資料】
『静岡県伝説昔話集』静岡県女子師範学校郷土研究会 編 436p「捨子の話」
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#静岡 #浜松市 #蔵 #龍 #静岡と身延の妖怪展
モノプリント掛け軸紹介動画
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