【妖怪説明】
山梨県南巨摩身延町西谷に伝わる。

七面山一の鳥居が、七面山参道の第一の関門、山と山との渓にあったという。
苔むした大岩の上で日蓮聖人が法の道を説いていると、信徒の中に一人、年若い少女がいた。初めはだれも気にとめなかったが、日がたつにつれ人々の目はこの少女に集まるようになった。
どこから来たか、どこの人か誰も知る者はなかったためあらぬ噂をたてるようになった。
ある日、波木井公は高座の聖人に少女のことを問うと、聖人は微笑し少女に
「本体を現して人々の疑いを晴らせ」と花瓶の水を少女の髪にそそいだ。

すると黒雲がにわかにたちこめ、嵐が木々の梢を鳴らし、少女は竜と化して黒雲に乗り、七面山の方角に飛んでいった。
少女は「有難い説法を参りました。私は七面山に住む蛇神です」と残し、これがやがて七面天女として祀られる所以となったという。

以上は『身延の伝説』にあるもの。
身延文庫所蔵の日蓮聖人御一代記絵馬「七面大明神示現影向の図」には以下のようにある。

建治年中のころ、日蓮聖人が説法をしている会座に、みなれぬ柳色の衣の20歳ほどの女性がおり、どこか来たのか尋ねると七面山の池に住む者だという。さらに名を聞くと厳島女という。日蓮聖人は心当たりがあり、厳島の女神かと聞くと、厳島の弁財天だと名乗り、霊山において末法の法華経信者をお守りする約束をしたと告げる。日蓮聖人が女性に花瓶の水をかけると赤竜へと変わった。以来、末法守護の神として信仰されているという。

「衣纏うはやなぎ色 弁財天 厳島より来たりて赤竜となり」

【参考文献】
『日蓮聖人御一代記絵馬』「七面大明神示現影向の図」身延文庫所蔵
『身延町誌』身延町誌編集委員会 編　1121p
『身延の伝説』

【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ120cm

【ギフトラッピングについて】
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【Description】
One piece art work with autograph.
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Size: W 30 cm x H 120 cm

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