












妖怪646・づんづく大尽(東京)
妖怪646・づんづく大尽(東京)
¥5,500
なら 手数料無料の 翌月払いでOK
【妖怪説明】
東京都青梅市和田に伝わる。
田地田畑に山林に奉公人も沢山もつ、のびのびした暮らしをしている庄屋があった。
ある年の大晦日、作代も女中衆もよくつくしてくれたということで松の内のご馳走をこしらえ、夕方には万事万端春を迎える用意は整い、広い座敷に御膳をならべての宴会となった。
奉公人をいたわる主人は「夜もだいぶ更けた、女子供もも朝からご馳走作りにくらびれただろう、御前はそのままでよい、明日はまたお客で忙しくなるからもうそのまま寝れ」といって自分から先に寝床に入ってしまった。
奉公人も寝床に入ったが、ある作男が水が欲しくなりふと眼をさますと戸締りしたはずの雨戸を戸袋からしずかにあけて異形のものがはいってきた。
そのなかの一番大きなものが、この家の旦那様はさすがじゃ、我らのためにご馳走をしつらえてある。皆の衆遠慮なく頂戴しましょうかい。と先程の御膳にみなついてき、ご馳走を食べ酒盛りがはじまった。けだものはご馳走をたべるたびにお腹が大きくなりポコンポコンとよい音をさせて叩く。そのようすからこれは狸だと合点がいった。
そのうちご馳走で大層気が大きくなり、このまま立ち去ることはあるべくもない、得意の狸おどりを踊ってお礼のしるしとしようわい、と外の狸どもも輪になって踊り始めた。
狸どもは腹づつみを面白く打ってづんづく、づんづくと唄いはやすが、その旅毎に一番大きな狸は、何やらザァッ、パラパラと音をさせる。だいぶ長いこと続いたのち、このくらい唄いはやしたらもうよかろう。この家の子孫繁栄疑いなし、もう夜も開けるに間もないほどに、どりゃあお暇申そうぞ、と大狸が先頭に立って主人夫婦の寝床に向かって一礼して去っていった。
朝になりみなが起きてくると座敷いっぱいには小判や小粒がばらまかれていたので大層驚いた。
集めてみると夥しいものであり、おもに座敷にふりまかれていたが、奉公人たちが寝床をあげてみると夜着の中からも転がりだした。それも主人のところへ届けるが、主人は、それはお前たちに授かったものじゃ、とっておくがよろしいぞ、とのことで奉公人たちも一時に裕福になった。
それから主家は繁盛し身上がづんづく、づんづく増えていったという。
「狸踊れば小判もづんづく 万事万端面白く」
【参考文献】
『西多摩郷土夜話』鈴木哲太郎
資料提供:猫化不来
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#東京 #青梅市 #猫化不来
東京都青梅市和田に伝わる。
田地田畑に山林に奉公人も沢山もつ、のびのびした暮らしをしている庄屋があった。
ある年の大晦日、作代も女中衆もよくつくしてくれたということで松の内のご馳走をこしらえ、夕方には万事万端春を迎える用意は整い、広い座敷に御膳をならべての宴会となった。
奉公人をいたわる主人は「夜もだいぶ更けた、女子供もも朝からご馳走作りにくらびれただろう、御前はそのままでよい、明日はまたお客で忙しくなるからもうそのまま寝れ」といって自分から先に寝床に入ってしまった。
奉公人も寝床に入ったが、ある作男が水が欲しくなりふと眼をさますと戸締りしたはずの雨戸を戸袋からしずかにあけて異形のものがはいってきた。
そのなかの一番大きなものが、この家の旦那様はさすがじゃ、我らのためにご馳走をしつらえてある。皆の衆遠慮なく頂戴しましょうかい。と先程の御膳にみなついてき、ご馳走を食べ酒盛りがはじまった。けだものはご馳走をたべるたびにお腹が大きくなりポコンポコンとよい音をさせて叩く。そのようすからこれは狸だと合点がいった。
そのうちご馳走で大層気が大きくなり、このまま立ち去ることはあるべくもない、得意の狸おどりを踊ってお礼のしるしとしようわい、と外の狸どもも輪になって踊り始めた。
狸どもは腹づつみを面白く打ってづんづく、づんづくと唄いはやすが、その旅毎に一番大きな狸は、何やらザァッ、パラパラと音をさせる。だいぶ長いこと続いたのち、このくらい唄いはやしたらもうよかろう。この家の子孫繁栄疑いなし、もう夜も開けるに間もないほどに、どりゃあお暇申そうぞ、と大狸が先頭に立って主人夫婦の寝床に向かって一礼して去っていった。
朝になりみなが起きてくると座敷いっぱいには小判や小粒がばらまかれていたので大層驚いた。
集めてみると夥しいものであり、おもに座敷にふりまかれていたが、奉公人たちが寝床をあげてみると夜着の中からも転がりだした。それも主人のところへ届けるが、主人は、それはお前たちに授かったものじゃ、とっておくがよろしいぞ、とのことで奉公人たちも一時に裕福になった。
それから主家は繁盛し身上がづんづく、づんづく増えていったという。
「狸踊れば小判もづんづく 万事万端面白く」
【参考文献】
『西多摩郷土夜話』鈴木哲太郎
資料提供:猫化不来
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#東京 #青梅市 #猫化不来
モノプリント掛け軸紹介動画
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