【妖怪説明】
山梨県道志村に伝わる。

川原畑の東の息子が秋蚕(あきご)の桑摘に出たまま忽然と姿を消してしまった。
村では鐘太鼓や息子の名を呼びながら山中探すがみつからず、数日が過ぎてから茶畑山頂に気抜けしたように坐っているのを発見された。
家人は喜び、一体どこへ行っていたのかと問い詰めると、背の高い鼻の鋭い人が呑龍さまへ連れていったと、参詣の模様をこと細かに語るのであった。

そしてこの背の高い男は再び現れ、頭を剃らねば今度は讃岐の金毘羅さまに連れて行くと言う。家人は驚き早速息子の頭を坊主頭にすると何事もなく過ぎた。

また別の話で、川原畑の金次郎が雨の中を蓑笠姿で出たまま行方不明になった。二日目に谷村で村民が見つけたが、なんでも川を一またぎに渡ったら、大男から眼をつむれと云われたが、その後はどこをどう歩いたかさっぱり判らぬと答えたまま、宙を歩く気持で家まで連帰られた。

「河原畑より呑龍詣り 剃らねば金毘羅何故に」

【制作秘話】
お話の中で「子供の頭を剃る」という表現があるので、大男の着物の柄を「そ・る」にしました。

【参考文献】
『道志七里』伊藤堅吉 251p

【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531

【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm

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