【妖怪説明】
山梨県甲府市善光寺に伝わる。
山梨を代表する伝説の一つ。

定額山善光寺の本堂は撞木造りで横１５間、奥行き２５間、永禄中武田信玄の建立だが、甲信両国を尋ねても、杉・松・ケヤキの類に２５間(約45.5m)の棟木に用いる良材がなかった。
高畑村に数百年を経た古柳があったのでこれを棟木にすることにした。

その頃、高畑の隣の遠光寺村の農家にお琴という美しい娘がおり、彼女のもとに夜毎に通う若者があった。２年ばかりもたった頃、若者は泣いて今夜限りの別れだという。
お琴は驚き訳を聞くと、若者は自分は高畑の柳の精で、明日は善光寺の棟木になるため伐られるという。その木は千人、二千人の力では動かないが、そのときお前が一声音頭をとれば難なく動き出そう、といって忽然と姿を消した。

翌日、古柳を狩倒し数千人で引くが少しも動かない。奉行長吏　が困っている所へお琴が出て、柳に向かって今様を唄うと木はたちまち動き出してなんなく板垣の里に至り、本堂ができあがった。
信玄公はこれを聞き、彼女に手厚い褒美を与えたという。

「夜毎訪ねる高畑古柳 今様うたえば板垣に」

【参考文献】
『甲斐傳説集』土橋里木 11P
『甲斐の伝説』 土橋里木 25ｐ
『山梨の伝説』山梨国語教育研究会編 25-29ｐ
『甲州むかし話 上巻』 山梨日日新聞社 26-27ｐ
『ふるさと自慢シリーズⅧ甲斐路 ふるさとの民話と民謡』6ｐ
『裏見寒話』
『中巨摩郡志』

【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531

【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm

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