【妖怪説明】
山梨県上野原市に伝わる。

松留の悉聖寺(ししょうじ)の南側に相模川が流れており、名勝「杵岩」の近くに「龍宮淵」がある。

昔、飯島某という百姓が淵の上で木を切っているとはずみでオノを淵に落としてしまった。大事なオノなので拾い上げようとあわてて淵へ飛び込んだ。深い淵の中をどこまでも潜っていくと、突然まばゆいばかりに美しい御殿の前に出た。
美しさにうっとりしさ迷い込んでいくと、目を疑うほど美しい女性がせっせと機を織っている。
乙女から夢のようなもてなしを受けて遊んでいるうちに月日があっという間に過ぎてしまった。
やがて男は飽き始め家が恋しくなったので乙女に別れの挨拶をすると、彼女は名残を推し見ながら輝くばかりの黄金の管(※機織りの際に糸を巻く棒)を贈った。

家に帰ると３年がたっており、ちょうど３回忌の最中だったので親類縁者はおどろき、とにかく戻ってきてよかったと喜び合った。

男は管で毎日せっせと機を織るようになり、不思議な管の話の評判は以後とに大きくなっていき、心に秘めて語らずにいたが、あるときついに辛抱しきれず話してしまったところ黄金の管は一瞬のうちに石塊と化してしまった。

別の説では黄金の管でなく、宝珠の玉とされている。

どちらも最後には石塊になるが、その石は宝珠石と名付けられ悉聖寺の観音堂に納められたという。

「機織り姫こと秘め事ならず 石と変じて宝珠石」

【参考文献】
『上野原町誌 下』上野原町誌編纂委員会 881p
『甲斐傳説集』土橋里木 51p

【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
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【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm

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