【妖怪説明】
青森県中津軽郡西目屋村に伝わる。
嘉永6年(1853)の9月に平尾魯仙が川原平の60歳ほどの男から聞いた話。

その男は初老とはいえ骨太で逞しい男で、若い時は山を我が家と決めて岩をねぐらにして猟をして暮らしていたという。
文化初年(1804)4月のこと、赤石川の水源サルコ沢で網をおろして漁をしていると、川上の方へ十間(約18m)あまりはなれたところに突然ザザザァーと水の流れる音がした。目を向けると、何やら川の中からとびだしてきた。
身の丈七尺(約2.3m)ほどの蓑をかけたような毛に覆われた怪物で、蛍火のような光が１００ほども体全体から発光していた。
何者かと近寄って掴み掛かると、この化け物は身を起こして７、８間ほどとびのいて水中に消えた。

手の中には怪物の毛が残っており、馬の鬣の倍ほどの太さで長さが一尺四、五寸(約45cm)ほどもあり、紅黒く毛の先はふたつに分かれていた。

里に帰りこのことを話すと疫病避けに毛をもらう人がくるようになり、その数千人にもなり全て配ってしまったという。

「蓑かと思しき煌めく獣 その毛千人もらいうけ」

【参考文献】
『谷の響』青森県立図書館 8p
『谷の響 弘前図書館かたりべ双書 第４集』弘前市立弘前図書館 11p
『妖怪天國』白川まり奈 146p
資料提供：猫化不来

【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
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【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm

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