【妖怪説明】
神奈川県相模原市緑区韮尾根(津久井地域)に伝わる。

韮尾根の谷戸の川上の小さな橋にまつわる話。
昔は橋がなく畑にいくことが不便だったため、村人が集まって相談をし、この年の秋に数日がかりで橋をかけた。ようやく橋ができあがり明日は渡り始めのお祝いをしようしていたところに、どこからともなく来たみすっぼらしい年取った坊主がこの橋を渡ってしまった。
村人たちはかんかんに怒り、手に手に丸太の棒を持ってあやまる坊主のいうことを聞かずに半殺しにして息のあるまま近くの笹薮の中にむりやり埋めてしまった。
この年は何事もなかったが、明くる年の夏になり疫病がはやり若ものが何人も死んでいった。

ある寒いから風の吹く日に一人の若者がこの橋を渡ろうとすると一匹のへびが現れ
「私はこの橋を無断で渡ったために、この村の人たちに殺された坊主ですが、このままでは極楽浄土に行くこともできず迷っています。皆さんで葬ってほしい」といい、山の方へするすると行ってしまった。

これを聞いた村人達は坊さんをねんごろに葬ることにし、埋めた上に石碑をたてて供養した。それから村に病もはやらなくなり、この橋を「般若坊橋」とよび、坊さんの墓所を「般若坊」といっている。

「わたるべからず見知らぬ坊主 蛇の無念の橋渡し」

【参考文献】
『津久井町郷土誌』津久井町教育委員会, 津久井町郷土誌編集委員会 編 334p

【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
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【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm

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