コンコンおまんフレンド

【妖怪説明】
旧塩山市に伝わる。

塩の山の南にある栗林には１匹のかわいい女狐が住んでいた。
キツネは一度でいいから人間の仲間に入って見たいと思い、両親に教わった術で美しい娘に化けた。秋の月の美しい晩に栗林から抜け出し「なにか名前をつけなくては」と考えた末、人間は相手と話す時に「おまん（お前）」と言っているので「おまん」という名にした。

夜もかなり更けた頃、若い男が馬にのってやってきた。
おまんギツネはさっそく馬に近づいて「疲れて歩けないのでボサツ山のふもとまで乗せていてください」と頼んだ。
男は若い娘に胸をドキドキさせ、夜更けの娘の一人歩きに不審を思いつつも馬の背に乗せてやった。

おまんギツネは礼をいいながら
「私の名はおまんといいます。としは１８です」という。
すると若者は驚きながらも
「おらのおっ母もおまんという名だ」と言い、それから仲良くなり馬の背に揺られていった。

おまんギツネは人間の仲間入りした心持ちになって喜んでいたが、そのうち馬の荷物から美味しそうな油揚げの匂いがしきて我慢ならずに本性をあらわしてムシャムシャ食べ始めてしまった。
若者はすかさず気づいて「やっぱりこいつキツネだったか」
と捕らえてしまった。正体を見破られたおまんギツネは娘に化けた理由を話し、心優しい若者は許して栗林に帰してやった。

「栗林より人里想い 揚げの香りでくり戻り」

【参考文献】
『ふるさと自慢シリーズⅧ甲斐路 ふるさとの民話と民謡』「おまんギツネ」より

【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531

【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm

＃おまんギツネ ＃山梨 ＃甲州市 ＃塩山市 ＃狐 ＃民話 ＃山梨の妖怪展2021