親子盗人猛々しい

【妖怪説明】
カメザワヤロウ。亀沢村(敷島町亀沢、現・甲斐市)に伝わる。

昔、亀沢村に貧しい母親と男の子が暮らしていた。食べ物はもちろん着るものにも不自由するほどのため、男の子は「こうなればどこからか盗んでくるよりほかない」と、あちこちの家から盗みを働き母親に渡した。

母親は大変喜び褒めたので、ますます盗みを働くようになった。そのうちついに役人に捕まり牢に押し込められ母親が呼びだされ「こんな悪いことを教えたのはお前だろう」と問い詰められた。

母親は「とんでもございません、私はこの子がいろいろの物を持ってきてくれるので、ただありがたいだけでした」と平気な顔で答えた挙句「そんな悪いことをしていたとはつい気がつきませんでした。どうかあの子に逢わせてください」と頼んだ。

母親は子に「お前は何と悪い子だ、もう二度と悪いことをしてはならぬぞ」と大声で叱ると、男の子は顔色を変えこちらも大声で「何だ今更、俺はおっ母がよろこんでくれたので悪いとは承知でやっていたのだ。そんなに叱るのならなぜもっと早く叱らなかった」といって泣き出した。

子供とはいえ裁きがくだり、死罪火あぶりとなった。
しかし、いくら火をかけても男の子は真っ黒になっただけであった。
たちまち評判となり、それからこの村では真っ黒にこげたものを「亀沢野郎」というようになった。

親子が住んでいた穴倉は今も亀沢地内の竹薮にあるという。

「罪を憎んで人を憎まず されど焼いても亀沢野郎」

【参考資料】
『ふるさとの伝説』敷島町中央公民館 19p


【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531

【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm

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