妖怪359・王の入りの山姥(山梨・上野原市秋山)
妖怪359・王の入りの山姥(山梨・上野原市秋山)
¥5,500
山婆マザー
【妖怪説明】
オオノイリノヤマンバ。山梨県上野原市秋山に伝わる。
秋山の王の入りの屋敷に佐藤三郎という人が住んでおり、朝から晩まで鍬をふるい作物を作って暮らしていた。
その年は天気もよく、作物のできばえがすばらしいもので、重そうに穂首をたれた粟畑を眺めていると今までの苦労もどこかに吹き飛ぶ気持ちよさだった。
「これで山姥さえ出なきゃあいいんだが。」
三郎がいちばんおそれているのは、山奥に住んでいる山姥が収穫のころになり山を下ってきて畑の作物をめちゃくちゃにしてしまうことだった。今まで何度ひどいめにあっていたため
「よし、ことしこそは、あのにくい山姥をたいじしてやろう」
と、わなを仕掛けることにした。
畑のはじにわなを仕掛け、1日がかりで運んできた大きな石をその上にのせ、わなが動かされないようにした。
「さあ、これでよし、あとは山姥を待つばかりだ。」
三郎は木のかげの葉の隙間から目だけをだして様子をうかがっていた。
秋の陽が西に傾きたそがれがせまってきたころ、あかね色の空に目をうばわれていると
「バタッ」っと罠のなる音がした。みると山姥の子どもがかかってもがいている。
しめたとばかりに勇んで飛び出そうとしたが、そこへ突然現れた山姥の親があらわれた。
山姥はわなを片手で持ち上げると子供を脇にかかえあげ、おそろしい形相で三郎のいる木陰をにらみつけて
「そこにいるのは佐藤三郎とも見えるが、気の根っことも見える。取って殺すのは簡単だが、今日だけはゆるしてやろう」
というと、山の中へ入っていってしまった。
1日がかりで運んだ大きな石を軽々と片手で持ち上げた山婆の力のすごさにさすがの三郎も、身の縮む思いだったとのことである。
「王の入りでは穂首がたれば 佐藤三郎 頭垂れ」
【参考文献】
『秋山文化協会版・秋山の民話』秋山村教育委員会発行
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#ずず #山梨 #上野原市 #秋山 #ずずの田 #王の入り #坊主 #数珠くり #山梨の妖怪展2021
【妖怪説明】
オオノイリノヤマンバ。山梨県上野原市秋山に伝わる。
秋山の王の入りの屋敷に佐藤三郎という人が住んでおり、朝から晩まで鍬をふるい作物を作って暮らしていた。
その年は天気もよく、作物のできばえがすばらしいもので、重そうに穂首をたれた粟畑を眺めていると今までの苦労もどこかに吹き飛ぶ気持ちよさだった。
「これで山姥さえ出なきゃあいいんだが。」
三郎がいちばんおそれているのは、山奥に住んでいる山姥が収穫のころになり山を下ってきて畑の作物をめちゃくちゃにしてしまうことだった。今まで何度ひどいめにあっていたため
「よし、ことしこそは、あのにくい山姥をたいじしてやろう」
と、わなを仕掛けることにした。
畑のはじにわなを仕掛け、1日がかりで運んできた大きな石をその上にのせ、わなが動かされないようにした。
「さあ、これでよし、あとは山姥を待つばかりだ。」
三郎は木のかげの葉の隙間から目だけをだして様子をうかがっていた。
秋の陽が西に傾きたそがれがせまってきたころ、あかね色の空に目をうばわれていると
「バタッ」っと罠のなる音がした。みると山姥の子どもがかかってもがいている。
しめたとばかりに勇んで飛び出そうとしたが、そこへ突然現れた山姥の親があらわれた。
山姥はわなを片手で持ち上げると子供を脇にかかえあげ、おそろしい形相で三郎のいる木陰をにらみつけて
「そこにいるのは佐藤三郎とも見えるが、気の根っことも見える。取って殺すのは簡単だが、今日だけはゆるしてやろう」
というと、山の中へ入っていってしまった。
1日がかりで運んだ大きな石を軽々と片手で持ち上げた山婆の力のすごさにさすがの三郎も、身の縮む思いだったとのことである。
「王の入りでは穂首がたれば 佐藤三郎 頭垂れ」
【参考文献】
『秋山文化協会版・秋山の民話』秋山村教育委員会発行
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm
【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531
【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm
#ずず #山梨 #上野原市 #秋山 #ずずの田 #王の入り #坊主 #数珠くり #山梨の妖怪展2021
モノプリント掛け軸紹介動画
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