番犬狛犬。

【妖怪説明】
山梨県市川三郷町三珠町に伝わる。

大塚東村にある熊野神社本殿前にある狛犬は元は北原にあった那智神社に奉納されていたものだという。
北原は当時うっそうとした森林におおわれており、森の中は真夏の昼間でも暗く那智社を祠るにははふさわしい森であった。大木はよく木こりに狙われしばしば盗伐されることもあったが、その都度、狛犬が吠えて盗人を追い払っていた。
ある秋の月のない夜、盗伐にきたきこりは森の中でも一番の大木を切り倒そうと一心に斧を振るっていた。里から離れていても斧の音が森に響き、きこりは気が焦った。

すると突然、那智社の狛犬がほえはじめた。
大木なのでなかなか切り倒せず、木こりは社前にかけ上り狛犬に切りつけた。
狛犬は前足を切られたが、なおもほえ続けたのできこりは斧をそこに投げ捨てたまま逃げ帰ってしまった。

現在も奉納されている狛犬は雌雄とも前足が折れている。
製作は応永乙酉12年2月1日で国産・手彫りでは日本最古のものだという。また腹部には「大公性見」「小公藤次郎」の石工の名も刻まれている。

「応永乙酉十二年生まれ　那智社の森の番犬ぞ」

【参考文献】
三珠町誌 1046p

【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
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【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm