孫左衛門の上位互換

【妖怪説明】
山梨県北杜市に伝わる。

金ヶ嶽の深山に新左衛門という異形がいた。
山嶽を回り鬼形で風雨雷電を起こす。農家が怒りを恐れてこの名を付したと言う。

信州諏訪の温泉に甲斐からきて入浴している者があり、名を問うと金ヶ嶽の新左衛門で数百年金ヶ嶽の嶺に住んでいると答えた。
飛行自在で風雨雷電を起こし天狗と交わり魔術に通じ、怒る時は鬼形に変じ、見る人死に至らしめ、和する時は人体と化して人と交わる。いわゆる荏草の孫左衛門のごときは、術が未だ至らず、自然の変化をなし得ぬ、猛獣・蛇蝎をはじめ我は恐る者なし、という。

すると、忽然として焔の丸が飛んで来て浴室の軒に止まった。
新左衛門は「これは白猿というものだ。良もすれば我と魔威を争う。猿が五百年を経て狒々となり、千年を経て白猿となる。天狗と等しく猛悪無双で、斯様な怪異をするが、恐るるに足らぬ」と笑っていたという。

「風雨雷電魔術に通じ　猛獣蛇蝎も恐るものなし」

【参考文献】
『甲斐志料集成 裏見寒話』246p

【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
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【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm