【妖怪説明】
静岡県田方郡修繕寺町(現・伊豆市)に伝わる。

村のはずれの土橋の下に幽霊がいるというので、二人の青年が試してみることになった。
土橋の上で舟弁慶を歌うと出るというので、一人は橋の上で歌い、もう一人はたもとで見ていた。
歌い出すと、橋の下へ胴から上の女が吊り下がり、ぼうっと明るくなって下の川で髪をさらさらさらさら洗いだした。見ている方はぞっとして、歌い終わると暗くなり幽霊はいなくなった。

「確かに出た」と二人で話しながら帰り、歌っていた方が家へ入ろうとすると家の入り口の大きな柳の木の下で「もし、もし」と呼ぶ人がある。
さっき吊り下がっていた女が白い着物をきており
「ただいまは舟弁慶を歌ってくれてありがとうございました。これはお礼です」
と箱をくれた。
家へ入ると赤ん坊が蚊帳の外で泣いており家の人は眠っている。
「どうしたんだ」と赤ん坊をみると腕がない。そして、幽霊からもらった箱を開けてみると中に赤ん坊の手が入っていた。
次の日、村人に話して土橋を壊しにいくと、橋の一番芯になるところの裏側に、女の毛がのろいをかけてあったという。

「橋から聞かせる舟弁慶 蚊帳の赤子の端をとり」

【参考資料】
『全國昔話資料集成30伊豆昔話集』 鈴木暹・編 176p

【商品説明】
直筆サインが入った１点ものの掛け軸です。
表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
詳しくはこちらをご覧ください。
https://orochi.theshop.jp/blog/2021/01/09/155531

【Description】
One piece art work with autograph.
Special processing printing. Made of cloth. It has excellent durability and is easy to store. An explanation tag will be attached. (The image is a sample)
Size: W 30 cm x H 60 cm

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