【妖怪説明】
岡山県岡山市の甚九郎稲荷に由来する。

永生(1504~1521)の後年に宇喜多興家の家臣の佐久間甚九郎が上之町付近の茶屋で一服していると、當時池田家人入家業の千阿弥の五六親分と用心棒の九州浪人黒澤大角に喧嘩をふっかけられた。
甚九郎は争いを好まなかったが相手が無頼の徒であったため、何ほどの業があるかと堪忍の緒がきれて虎の威をかる子分二、三名を叩きつけた。続いて殴りこむ五、六の利腕を逆に取り上げ店の面に投げ出した。

親分の危機を感じた子分どもが集まってくるが、天神山麓の石橋を足場に立つ甚九郎の形相にお恐れを抱きひしめくのみである。
「たかが素浪人の一匹」と黒澤大角が大見え切って甚九郎にくみつく。いかに甚九郎でが強力でも大角も強く、しばらく押し合いもみ合いになるがなんとか倒すが、そのさまをみた五六親分の掛け声とともに一同が襲いかかる。

その刹那「コーレ」と一聲天より白狐の聲がある。
殺気みなぎる五六親分身内一同だったが、不思議なことに刀や槍の獲物を一斉に投げ出し土下座をした。
奇と怪に満たされたこの場の有様に気を呑まれていた甚九郎もだったが、神の加護によるものと念じいって立ち去ったという。

「佐久間にかかる無頼徒あれど 白狐の聲にて落着す」

【参考文献】
『岡山秘帖』高取久雄 著 85pより
資料提供者：猫化不来

【商品説明】
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表装（絵柄）以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。（画像はサンプルです）
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

【ギフトラッピングについて】
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【Description】
One piece art work with autograph.
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Size: W 30 cm x H 60 cm